サイバー戦争の犬たち (祥伝社文庫)

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  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396342616

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  • ネットで違法な裏稼業を営んでいる佐久間尚樹は、ある朝、米国のサイバー軍需企業の内部資料を暴露する正義のハッカーに仕立てられていた。
    尚樹の個人情報がネットに晒され、アカウントは凍結され、このままでは社会的に抹殺されると焦った尚樹は・・・。

    現代の戦争はネットで繰り広げられ、日本はネット社会においては、危機感の薄い後進国であることがよくわかる。
    また、いくらネットに強くても、現実世界でのコミュニティ能力が必要であることもわかった。

    天才ハッカー綾野がいい味を出してた。

  • 近年、サイバー軍需産業の市場は拡大する一方である。世界中のあらゆる国が戦時下であり、見えない戦争が続いている。攻撃を受けていないという国は、攻撃を検知できていないだけである(P158)

    そんな、巨大サイバー軍需産業とネットで違法な裏稼業を営む久佐間尚樹の壮絶なバトルがはじまる。尚樹をサポートするヤンデレの綾野が実に良い。二人の会話、歪んだ関係性など・・・最後に尚樹が綾野の正体に気づくところで完読となる。つづきを期待したい。

  • 170418図

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著者プロフィール

いちだかずき●小説家及びサイバーセキュリティの専門家、明治大学サイバーセキュリティ研究所客員研究員。I T 企業の経営を経て、2 0 1 1 年にカナダの永住権を取得。同時に小説家としてデビュー。サイバー犯罪をテーマにした小説とネット世論操作に関する著作や評論を多数発表している。『原発サイバートラップ』(集英社)、『天才ハッカー安部響子と五分間の相棒』(集英社)、『フェイクニュース新しい戦略的戦争兵器』(角川新書)、『新しい世界を生きるためのサイバー社会用語集』(原書房)など著作多数

「2022年 『ウクライナ侵攻と情報戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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