深淵の覇者 新鋭潜水艦こくりゅう「尖閣」出撃 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396344443

感想・レビュー・書評

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  • 潜水艦の戦いがこんなに面白いとは思わなかった。
    静かな緊張感がありました。

  • 潜水艦の技術的な話と無理のない設定で面白い。軍事小説は初めて読んだ。

  • 尖閣諸島を巡る潜水艦アクション.5年前の事故を追う女性技官を中心にしたサスペンスも進む.黎明の笛の倉橋,杉井も登場.武力使用の政治的判断や隊内の陰謀がテーマだった黎明の笛と比べ,本作は政治的要素は薄れ,海での戦闘の技術的側面が占める割合が大きくなっている.戦死者0で解決した前作とは打って変わり,本作は双方の艦が撃沈・損傷し,戦死者が出る事態になっている.

    最終戦闘で即席バイスタティックソナーの利用に言及されているが,遼寧攻撃の際にはアクティブソナーのビンを他艦が拾って検知されるということはありえなかったのか?というのが気になった.美奏乃が真相を知ってなお青山ではなく荒瀬を目の敵にするところも若干不可解ではある.ただ,技術的側面については勉強になることも多く,戦闘シーンは迫力があった.空自にいた著者ながらこれだけ克明に潜水艦の戦闘を描写できる知見に脱帽である.

    ところで,黎明の笛といい本作といい,女性自衛官が活躍する話が多いので,実は著者は女性なのではないかと思い始めた.

  • 元航空自衛官なのに、潜水艦の戦闘を書けるんだと驚き。そしてちょっと泣ける。細かい表現が実際と違うのではないかというのは、結局読んで誰もがわかるように書けばああなるんだろうなと。ナーワルシステムというノイズキャンセリングの技術を潜水艦に応用したり、アルファという潜水艦種の発展型とか、発想が面白くて実際に検討もされたのかな。荒瀬さんかっこいい。

  • 海中戦は面白く読めた。曳航式ソナーとか、ちょっとイメージが。

  • なんとなく、webの書評を見て、手にとってみた本。この手の本は好きでもなんでも無いが、まあまあ面白かった。

    ストーリー全体は、フィクションとしても、潜水艦やソナーなどの細かい描写にはリアリティを感じた。

    あと、知らないだけで、この話に出てる一部は現実に起きてたりしてとか考えたり。

  • 遼寧 カタパルトなし
    発着 風上に向けて高速航行が必要 スキージャンプ方式

  • 終盤は「手に汗握り」ましたが…
    政治の描写を最小限にしたのは著者の意図としても、これだけの事案で、政治・メディア・経済・その他諸々の事情にほとんど触ることなく話しが進み、海中海上の戦闘だけで「わぁ凄い」と感心するのも「なんだかな〜」
    軍事技術的レベルは高いのでしょうけどね…
    小松左京「日本沈没」を基準にするのは酷かな?
    ☆ひとつ。

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著者プロフィール

小説家、軍事評論家。元幹部自衛官。著書に『黎明の笛』『深淵の覇者 新鋭潜水艦こくりゅう「尖閣」出撃』『半島へ 陸自山岳連隊』『北方領土秘録 外交という名の戦場』などがある。

「2022年 『ようこそ、自衛隊地方協力本部へ 航空自衛隊篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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