他に好きな人がいるから (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396346263

作品紹介・あらすじ

絶対に、もうこれっきりだ。君が最初で最後。一生忘れない僕の初恋。読後、タイトルをもう一度見てください。きっと景色が変わります。
「死にたがりなの?」僕が白兎の被り物をした少女と出会ったのは、朝焼けに染まるマンションの屋上だった。バケタカと呼ばれ命知らずな高所自撮りをSNSに投稿する彼女に、町中の若者が熱狂し正体を暴こうとしていた。言われるがまま、僕は彼女のカメラマンを引き受けてしまう。バケタカは次々と危険な撮影を成功させるが……。どうしようもなく切ない初恋の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 兎人間現る。
    寂れた街に、危険な高所写真をインスタに投稿する奇妙な人物。
    バケタカと世間では呼ばれている。

    その正体は、いったい? 

  • エピローグに、わかるんだけど、わからなくもないんだけど、わかる気もするんだけど(段々弱まっている)、でもフィクションなんだからもう一歩踏み出しちゃっても良いのに!となった。
    素直に勘違いをしていた(むしろそのまんまなそれを望んでいた)為に兎人間と彼女が上手く重ならなくて、坂井が彼女を好いている気持ちは正直ピンと来ないのだけれども、でも好きなんだろう?!意気地なしめっ……と思ってしまう。
    そもそもふたりとも自己完結型で、なんだか最後までそうで。
    大事に取っておきたいという気持ちはとても初恋らしくてわかるけれども!となる。勝手に。坂井サイドとして。

    ちゃんと向かい合う荒っぽい口調の峰がすき。
    うっかり「本当は坂井も(あの時点ではああでもなんかこう)そうなんじゃないのう」とか疑うくらいすき。(再読必須)
    さらっと流れるけれどラブレターの件の先生はふつうにひどい。
    西本くんにはなんかへんな誤解をしそうになりがちだった。何故だ……。

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著者プロフィール

2009年『プールの底に眠る』で第42回メフィスト賞を受賞しデビュー。『私を知らないで』が「本の雑誌」増刊『おすすめ文庫王国2013』にてオリジナル文庫大賞BEST1に選ばれ、ベストセラーに。他の著書に『ふたえ』(祥伝社文庫)『ケシゴムは嘘を消せない』『もしもし、還る。』『小人の巣』『田嶋春にはなりたくない』『十五歳の課外授業』『計画結婚』『無事に返してほしければ』などがある。

「2020年 『他に好きな人がいるから』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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