死ぬまでにしたい10のこと: 原作 初めて人生を愛することを知った女性の感動の物語
- 祥伝社 (2003年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (110ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396500757
作品紹介・あらすじ
余命わずかと告げられたベリンダ、23歳。家族は、失業中の夫と幼い子どもたち。50万人が涙した映画は、この短編から生まれた。
感想・レビュー・書評
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映画が公開された時には、タイトルに惹かれて、(観に行きたい)と思いましたが、行けずじまいだった作品。
監督による原作だと聞き、読んでみました。
でも、正直な感想は「なにこれ!?」といったところ。
起承転結がなくて、散文的。
日記のように主観的です。
おそらく、『カラマーゾフの兄弟』を読了した直後に読んだせいもあると思いますが、作品の薄さ、内容の軽さが驚くほどに際立っていました。
ヒロインは、死にゆく身であると知り、残された時間を有意義に過ごそうとする強い女性ですが、どうしたわけか、心の動揺や悲しみなどが記述されていないため、物語を読み進めても、特に同情も共感も呼ばず、涙を誘いません。
ヒロインが抱く、死ぬまでにしたい10のことは、読者には特に参考にもならないもので、落胆しました。
その一つに、浮気がありました。夫がヒロインである妻の死について、本人以上に衝撃を受け、悲嘆に暮れているのを尻目に、妻は違う男性と逢引きを重ねているところが、背徳的で気持ち的についていけなかったです。
彼女の考えも感じ方も知性的でなく、徹頭徹尾自己完結的なところが、一言で言ってつまりませんでした。
さらに、項目の一つに、洗礼を受けたがっていることがありますが、これはキリスト教徒ではない私にはわからない感覚でした。
キリスト教徒として死に、天国に行きたいということでしょうか。
観たかった映画ですが、観なくて正解だったかもしれないと思います。
ただ、一切が本人の目を通して語られ、第三者の目を通したものではないため、本文中に情緒的な悲しさが表れていないのかもしれません。
限りある命を効率的に充実させていくために、せわしなく生きているため、余計なセンチメンタリズムに酔っている時間はないという実際的な手法なのかもしれないと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昔買った本で、話題になった映画のです。宗教色が強かった思い出。
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まだ若く子供もいる女性が死を前に、死ぬまでにしたいリストを作る。
内容はそんなことはいつか、そしていつでも出来るようなことなのにと思うようなこと…
生きていればだけど。
そう思うと切ないです。
共感できない部分もあるけれど考えさせられるものはありました。
実は体調悪く検査の日に病院で読み、気持ちが悪い意味で盛り上がりました^^;
そんな中でもし私だったら…と考えたのだけど。
私が死んだことでそんなに悲しんでほしくないなと思うので
録音テープは残さないかな。
ただ子供には節目(20歳)にお手紙書くかも。
あとはいつも通りで
綺麗事なしで苦しんだり辛いところをちゃんと見せて死ぬとはこういうことだと、死に様で示してあげたいですね。
だって皆、死ぬのは初めての経験なのだから。
2012.5 -
短編集だったのねぇ~
ん??自由奔放というか? なんというか??
死ぬから、浮気をしてしまった彼女!!
死ぬから、夫に次の奥さんを見つける!!
ん?感動するのか?? ん?? 微妙だぁ~ -
立ち読みで。
映画も随分前にやっていたので名前だけは観たことがありました。
なんだろ。軽くて淡々としていて。
感動ものとは全然言えません。レビューにいくつか書かれていますが、何故?と訝りました。
自分の死が明確になったから好きなことを、今迄やったことないことを、あとに残されてしまう夫と子供たちのために、とか、言いたいことは分かるのです。
ただ文章が下手すぎる。訳がいけないのか、原作がいけないのかは分かりませんが。 -
あっとゆう間に読んでしまった。
読みながらドキドキしたり、いやだ読み終わりたくないーてな事は全くなかった。
しかし、読み終わった後に、私はべリンダになる。
夫や恋人(ゲーブル)、母親のセリフを思い出す。子供たちの顔も想像してみたりする。
一言感想★“みんな人生の主人公なんだよね” -
映画が出る際に原作の話を聞いて、読みたいと思った本。内容はタイトルより軽く、アタシには読みやすかったけど、もう少し厚めな内容でも良かったかな。ただ、自分にも置き換えて考えさせられたテーマだった