ぶり返す世界恐慌と軍事衝突 (Econo-Globalists 15)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396614386

感想・レビュー・書評

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  • 2013/07/16:読了
     思ったより、外れている。
     

  • 苦手なタイプの本だった。

  • 今まで何冊も副島氏の本を読んできましたが衝撃的な内容でした、この本においては2013年以降に起きることを予想したうえで、資産を運用・保全するためにどのような手を打つべきかについても触れてくれています。一言で言うと、円資産(日本株)とゴールドというところでしょうか。

    彼の予想によれば、大災害・恐慌、そして戦争が起きるそうです。それには日本も巻き込まれるようですね。日米同盟も重要だと思いますが、「遠交近攻」の昔からの戦略を取るのではなく、中国や韓国とも強調できるような道を安倍首相には探ってほしいと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・アメリカ政府は、紙屑のようになったドル紙幣を守るために、金の暴落をしかけたいと思っているが、できないのでQE3をやってしまった(p18)

    ・株式市場は 50兆ドルだが、債券市場はその100倍以上、日本政府の国債発行残高だけで 1100兆円、地方債を併せると1600兆円(p30)

    ・米国債の公表値は16兆ドルだが、本当はその8倍の150兆ドルはある(p32)

    ・世界経済の重心は欧州から、すでにBRICSの新興5大国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)へ移っている(p50)

    ・今後の予測:1)1ドル=60円台、2)日経平均は8000円割れ、3)ゴールドはグラム5000円超え、4)日米超低金利の継続(p53)

    ・1894年の下関条約において、日本は清国から台湾と澎湖諸島の割譲を受けたが、このときに尖閣諸島は台湾の一部であった、ヤルタ会談の前段階のカイロ会談において日本の占領地区の台湾は、中華民国に返還すると決まった(p66、68)

    ・FRBを構成する12の地区連銀の総裁たちは、QE3に対して効果がないと反対している(p98)

    ・ギリシア国債は総額は35兆円だが、別に国債CDSがネットで150兆円ついていた、それを販売していたのがドイツ銀行やアメリカの銀行であった(p105)

    ・リーマンショック後の2008-2010年までで、600兆円ほどの政府資金を投入したが、その多くは返済されていない、シティバンクの40兆円、AIGの200兆円(p113)

    ・歴史は繰り返す、その順序は、1)大災害、2)大恐慌、そして、3)戦争(p128)

    ・現在動いているのは、りそなと三菱東京UFJ銀行を合併、みずほ銀行を破綻させて、三井住友銀行と合併させて、2つになる(p147)

    ・5000万円を超える預金・不動産を海外に保有する個人を対象に、調書提出を義務付ける制度を創設した、2014年提出分から適用、毎年12.31時点の財産について、3月までに提出を義務化(p155)

    ・マレーシアは500万円の資金を持って銀行に積むと、10年間のビザをくれる(p158)

    ・農林中金の店舗の統廃合はサブプライムショック後から進められている、不良債権は20兆円はあるだろう(p166)

    ・今からでも金を買うべき、3年後にはグラム1万円になる(p174)

    ・アメリカでは、「ドッド・フランク法」が2011.7に成立して、金・銀・プラチナ・パラジウムの貴金属を売買することを禁止する法律が成立、実施はまだ(p174)

    2013年3月3日作成

  • 1ドル60円はあるか。
    安倍ミクスを織り込んだ見解も読みたい。

  • 最近は欧米経済は落ち着いてきたという見方が多いが、著者は欧州経済の再悪化と米経済への波及を説く。また、恐慌から戦争へという歴史的見地から、米国主導での日中軍事衝突を予見し、円安の発生を説く。欧米経済に対しては楽観的にならず、慎重に見て行くことが必要と感じた。

  • 世の中、えらいことになる、、、と思ってしまう本です。アメリカの策略で尖閣問題で中国と軍事衝突させて、軍事産業でアメリカ景気を良くするなんて、あまりにも大きな謀略です。

  • 前著『欧米日 やらせの景気回復』から比べると、再び歯切れの良い内容になっています。書き方はストレートですが、背景もわかるように書かれているので読み易い。

    金融に関する規制(金融統制)もあまり継続的に、おかしな動きを記述してくれる本が少ないので、助かります(トッド・フランク法、通称ボルガールール)。

    緊急特別対談では、外資系のファンドマネージャーとの対談を通して、私も日々取引をしていて、アルゴトレーディングや、金融工学(Financial Engineering)の限界がズバリと指摘されていて、感動ものです。

    もはや経済や金融と政治を切り離した解説書では、現在の展開を説明できなくなっているので、貴重な本です。

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著者プロフィール

副島隆彦(そえじま たかひこ)
評論家。副島国家戦略研究所(SNSI)主宰。1953年、福岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授等を歴任。主著『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』(講談社+α文庫)、『決定版 属国 日本論』(PHP研究所)ほか著書多数。

「2023年 『大恐慌と戦争に備えて 個人資産の半分を外国に逃がす準備を!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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