「考古学」最新講義シリーズ 装飾古墳の世界をさぐる

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396614751

感想・レビュー・書評

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  • 王塚古墳秋の特別公開があり、急いで予習のための本探し。近所の図書館にあったので借りました。当日は1時間半待ちでガラス越しに壁画を眺め、丁寧な説明を受けることができた。湿度90%での保存されているらしい。

    装飾古墳は、死への旅路の冥福を祈った人々の祈りの具像化とのこと。「考古学は地域に勇気を与える学問」とは森浩一同志社大学名誉教授の言葉。

    学生が学校近くの山を散歩時に偶然見つけたり、道路工事中などで発見される古墳の紹介あり。五世紀の終わりか六世紀の初めぐらいから、円文や三角文の幾何学文を主体とした文様から人物像が登場する壁画の推移は、九州から東日本に伝播したのではというのも興味深い。古墳は河川流域にあるということで地図を眺めながら参照。

    王塚古墳の歴史的意義として、日本でもっとも有名な装飾古墳、バラエティに富んだ馬具、多くの土器、手の込んだ石室、赤い馬と黒い馬、不思議な文様。色彩については、白は白色粘土、黄は黄色粘土、赤は酸化鉄だが大事な遺骸の周辺などは水銀朱、緑は緑色岩の粉末、黒は鉱物のマンガンや炭素が利用されているらしい。埋葬された人物についてなどまだまだわからないことばかりとのこと。

    チプサンは乳房が訛ってついたという。熊本県立装飾古墳館に今度は行ってみたい。現地に行くと圧倒されて冷静に考えられず反省なさるとのこと。自分の歩幅で長さや直径を図り、高さは目の高さから墳丘の裾に立ち計算するなどの歩測の様子は現場を大事にされている著者の真摯なまなざしが伝わる。

    kuma0504さんのレビューから大塚さんが昨年逝去されたことを知りました。ご冥福をお祈りいたします。

    • ☆ベルガモット☆さん
      レポート楽しみにしていまーす(*´▽`*)
      レポート楽しみにしていまーす(*´▽`*)
      2023/10/29
    • ☆ベルガモット☆さん
      kuma0504さん、おはようございまーす!
      旅の途中というコメントからもしかして九州上陸中でしょうか?!
      紅葉が楽しめるところもあるで...
      kuma0504さん、おはようございまーす!
      旅の途中というコメントからもしかして九州上陸中でしょうか?!
      紅葉が楽しめるところもあるでしょうね。レポートますます楽しみにしています。今後の参考にもしたいですし。
      2023/11/12
    • kuma0504さん
      ベルガモットさん、おはよう御座います。
      ご明察の通り、九州上陸中です。
      参考になるかは、心許ないですが、昨晩鹿児島から熊本に入ってやっと自分...
      ベルガモットさん、おはよう御座います。
      ご明察の通り、九州上陸中です。
      参考になるかは、心許ないですが、昨晩鹿児島から熊本に入ってやっと自分の時間になりました。
      残念なのは、今日が月曜日ということで、行きたい博物館や資料館の多くはお休みだということです。今日は街歩き。どうなることやら。
      紅葉方面に行くかどうか‥‥。
      2023/11/13
  • 『装飾古墳の世界をさぐる』評者:松木武彦(考古学者・岡山大教授)書評 : 本よみうり堂
    http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20140317-OYT8T00541.htm

    祥伝社のPR
    http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396614751

  • ふむ

  • 熊本の装飾古墳をいつか見に行きたくて購入

  • 講義内容を忠実に文に起こした。
    のか、どうかはしらないが。
    作者の過去のエピソードや、ジョークとか、いらん内容がたらふくのっていて読みづらい。
    さらに、文字が詰め込むようにして、書いてあるのも読みにくさに拍車をかける。

    流し読みした。

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著者プロフィール

1926年 東京都に生まれる。1957年 明治大学大学院文学研究科博士課程後期史学専攻修了、文学博士。現在 明治大学名誉教授。 ※2021年8月現在
【主要編著書】『東国の古墳文化』(六興出版、1986年)、『東国の古墳と大和政権』(吉川弘文館、2002年)、『歴史を塗り替えた日本列島発掘史』(KADOKAWA、2014年)、『古代天皇陵の謎を追う』(新日本出版社、2015年)

「2021年 『邪馬台国をとらえなおす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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