僕たちは戦後史を知らない――日本の「敗戦」は4回繰り返された

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 114
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396614782

作品紹介・あらすじ

現在は、過去とどうつながっているのだろうか。
出来事がどのような形でつながり、積み重なっていったのか、その因果関係や必然性を理解する視点を持つのが「歴史を知る」ということである。
過去、日本は同じような出来事を繰り返してきたが、本書ではこれを「歴史のリピート機能」と捉える。
1975年に高度成長の終焉を迎えた日本は、バブル経済の崩壊を1991年に迎えた。
1980年代に中曽根政権下では電電公社、専売公社、国鉄が民営化されたが、2000年代にも道路公団、郵政事業の民営化が行なわれた――。
こうした戦後史観によって、1945年以後の日本のあり方について、首尾一貫した必然性のもとに歴史をとらえる視点を見出していくのが、本書の狙いである。

感想・レビュー・書評

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  • ん~、、、

    ちょっと私には合わないかな。

    全部読む気には、なれなかった

  • 日本の敗戦はあまりにもいびつであった。
    受け取る側の歪さを佐藤氏は強調しております。
     もっとも、占領政策自体が東西冷戦による世界レベルでの
    歪が政策を朝令暮改にさせましたが。
    こちらのサイドは、大勢の方が指摘なされておりますよね。
    江藤淳氏・櫻井よしこ氏・・・
    その反面として、占領の受け方の歪さを佐藤氏とは別な形で
    表現されていますよね。
    著書でも上梓されている長谷川まちこ氏。孫引きになりますが、太宰治も文学的作品で。

    再読して
    あくまでも時事評論の枠組みを出ないものだと思うのよ。
    歳を重ねて新たに書き直し或いは書き足したり引いたりして
    次の機会を待ちますよ。俺は。

  • 【著者サイトのエッセイ】
    ・例として
    http://kenjisato1966.com/「経路依存性に反発する保守」という大笑い/>
    ・本書の紹介ページ
    http://kenjisato1966.com/僕たちは戦後史を知らない〜日本の「敗戦」は4/>

    【版元】
    出版社: 祥伝社
    著者名: 佐藤健志
    ISBN:9784396614782
    判型/頁 :四六判ソフト /296頁
    定価: 本体: 1,500円+税
    発売日:2013/12/02

    玉音放送の流れた日だけが敗北ではない。この国は今なお「敗戦直後」を生きている
    「歴史のリピート機能」を鋭く剔出した、かつてない戦後史の視点!
     「戦後の歴史を知る」とは過去と現在の必然的な関連を知ることだ
    ●なぜマッカーサーは占領下の日本人にとって、昭和天皇以上の存在であり、「神武天皇の再来」と崇められたのか。
    ●「何でもあり」だが現実的な保守政権と、「何でもあり」で非現実的な左翼野党による55年体制が成立した背景とは。
    ●1940年代後半から1960年代にかけて、若い世代に強かった政治への関心が、1970年を境として消え失せたのはなぜか。
    ●1960年代、高度成長によって物質的には豊かになる反面、日本の本来あるべき姿、伝統的な風景が壊されていった。
    ●1980年代の繁栄と、1991年のバブル崩壊から現在まで続く後の混迷の間には、いかなる因果関係がひそんでいるのか。
    http://www.shodensha.co.jp

    【簡易目次】
    第1章 「終戦」を疑え(1941年~1947年)
    第2章 「負けるが勝ち」のカラクリ(1945年~1948年)
    第3章 占領の舞台裏をさぐる (1945年~1949年)
    第4章 幻想を捨てずに独立する方法(1949年~1959年)
    第5章 高度成長という風景(1960年~1972年)
    第6章 戦後は終わっても終わらない(1972年~1980年)
    第7章 螺旋階段の30年(1980年~)

  • 戦後日本は敗戦を直視せずにいると思います。

  • 戦後は終わっていない
    螺旋階段の様にリピートされる「ファンタジー戦後史」の検証

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著者プロフィール

1966年、東京生まれ。評論家・作家。東京大学教養学部卒業。1989年、戯曲『ブロークン・ジャパニーズ』で、文化庁舞台芸術創作奨励特別賞を受賞。1990年、最初の単行本となる小説『チングー・韓国の友人』(新潮社)を刊行した。1992年の『ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義』(文藝春秋)より、作劇術の観点から時代や社会を分析する独自の評論活動を展開。これは21世紀に入り、政治、経済、歴史、思想、文化などの多角的な切り口を融合した、戦後日本、さらには近代日本の本質をめぐる体系的探求へと成熟する。著書に『平和主義は貧困への道』(KKベストセラーズ) 、『右の売国、左の亡国 2020sファイナルカット』(経営科学出版)、『僕たちは戦後史を知らない』(祥伝社)、『バラバラ殺人の文明論』(PHP研究所)、『夢見られた近代』(NTT出版)、『本格保守宣言』(新潮新書)など。訳書に『新訳 フランス革命の省察 』(PHP研究所)、『コモン・センス 完全版』(同)がある。『新訳 フランス革命の省察』は2020年、リニューアルのうえPHP文庫に収められた。

「2021年 『感染の令和』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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