- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396617639
感想・レビュー・書評
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3分の2までは社会人生活を送る上で、考え方のベースとなる大切にしたい内容。残りは、養老節が走りすぎてる感。
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とても読みやすく、理解しやすい内容ばかりでした。
後半で触れられていた、
「感覚より言葉が優位になる」
の一節が印象的でした。
全体を通して、感覚と意識を対比させて理解していくような流れがあると解釈しました。
物事を理解するにあたって、一つ答えに執着し過ぎず、ネガティブケイパビリティの精神で何事も取り組む事が大切だと、より感じれた。 -
わかる、知るとは自分が変わること。例として何回も同じ映画を見てみる、そうすると情報は変わらないけど、感じ方など人が変わっていく。なので「ああすれば、こうなる」ではなく「ああしても、こうならない」ような自然体験を重ねることの大切さを養老先生っぽい言葉で綴られてます。
気楽に読めるぶん、つい何となく読んでしまいがちですが、本質をついてると思います。 -
No.14/2023
『ものがわかるということ』養老孟司
✂︎✂︎✂︎
1章
人間は変わっていくもの
情報は変わらない
例)映画を7回目見た時おもしろくない
映画→変わらない
自分→変わる
けれども現代は「変わらないもの」が
リアリティを持っている社会
=脳化社会、情報社会
2章
西洋: 近代的自我 「意識としての自己」
→自己は固定されている
東洋: 心と体は一緒
明治時代に西洋の考え方が入り込む
「情報化社会」=人間が情報化した社会
→変わらないものとして捉えられている
3章
・自分の意図でコントロールしていると思うのは傲慢。脳は無意識で占められている
意識は意味を求めたがる→わかるわからない
・子どもと遊ぶことは
人間関係の感覚を磨く良いトレーニング
前提が違うため
4章
・都市化が進むと自然を排除する
子ども=自然のため
少子化が進む
5章
わかるの根本は共鳴
✂︎✂︎✂︎
#ものがわかるということ
#養老孟司
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意識が言葉を優先することで、人間は感覚を活用することができなくなってきている。
本来、全ての動物に備わっているはずの絶対音感を、ほとんどの人間が失っているのは、言葉によるコミュニケーションを優先することによるものだ、という話を読んで、同じようなことが人間の脳全体で起きていることに気付かされた。
ものごとを記号化して共有しやすくするために、感覚を犠牲にすることで、人間が社会的な生き物として発展してきたことは否定すべきことではないが、養老先生の書かれているように「情報化社会」を突き詰めていくことだけでは見失うものがある、ということを良く考えることができた。 -
物事を単純化しないように、とは言うけれど、それはとても難しい
頭が良く無いと行けなくて、生きづらそうな生き方だ -
よかった。単純に読んでいてなるほどと思うことが
多くありました。
わかるということについて、深く考察していく感じ
がとてもおもしろいと思いました。
特に他人のことがわかるということについては
とても同意を感じます。
そういうふうに改めて考えていきたいと
思います。 -
ご存知養老孟司さんの本。もう思うがままというか頭に浮かんできたままというかこれぞ養老流という筆致。哲学的な部分もユーモアとわかりやすい例えでそれこそ腑に落ちた。ものがわかるということの片鱗はわかったような気がした。とりあえず積極的に能動的に「自然」に触れていこうと思った。読了後に不思議と爽快感がある。
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自然と都会、外と自分、どこかで一線引いていたような気がするけど、一体だった。そんなことも忘れて、あーだこーだ言ったり、あーだこーだを聞いたりしてたのかと。そんなことより先生の言う通り、便利な都会を離れ自然に赴き、感じる感覚を養うってのが大事だな!とおもいました^^
あと、大人になると変に時間の使い方が上手くなってしまってたけど、子供並みに意味の「わからない」ことをもっと真剣に取り組んでやろうと思いました‼︎
面白い本だったー!ぶつぶつー!