隗より始めよ: 小説・郭隗伝

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396632151

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  • 郭隗を主人公にした小説。燕国が縦横家により一度滅亡の窮地に追い込まれる。後を継いだ昭王が再起を図るため隗より始めよで知られた郭隗を重用し富国強兵を目指す。しかし隗より始めよから10年ほど人材が集まらなかったのは意外だった。

  • 装幀は西のぼる氏。
    中国紀元前・戦国時代。戦国七雄と呼ばれる7つの国々が覇権を競った空前の動乱期を、北方の小国・燕からの視点で描かれている。
    孟子や荘子といった大説家が普通に登場して主人公と会話するお話はあまり無いような気がする。著者/芝豪氏の儒家・墨家・老荘に関する思想、縦横家のような人物像への描写などが客観的で、平易な描き方も含めとても好きです。様々な読者にとってこの時代を理解し、後の時代物、歴史を理解する上でヘタな解説書よりも優れていると感じました。
    その点、「まず隗より始めよ」の表題故事で有名ではあるけれども、他の動向が史書にあまり見られない郭槐という人物を狂言廻しにした目の付けどころが全てかもしれない。

  • 隗より始めよの故事の元となった郭隗という人物の話。最後の方、燕の国の流れは致し方なかったのかもしれないけれど、遣り切れない思いがある。

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著者プロフィール

1944年北海道生まれ。金沢大学法文学部卒業。94年『士魂の海――桑名藩戊辰外記』でデビュー。著書に『天命――朝敵となるも誠を捨てず』(講談社)、『隗より始めよ――小説・郭隗伝』、『擾乱1900――混沌の大陸に生きた日本人三兄弟の夢』、『太公望――殷王朝を倒した周の名軍師』、『呂蒙――関羽を討ち取った、知勇兼備の名将』、『河合継之助――信念を貫いた幕末の俊英』、『宝永・富士大噴火』、『江戸の残照――二人三郎奮闘始末』、『小説 王陽明』(上下)、『中国おもしろ英傑伝』などがある。

「2014年 『朝鮮戦争(下) 慟哭の曠野』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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