- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396634933
感想・レビュー・書評
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法律事務所を巡る連作短編小説。
短編小説ながら、1作1作に深みがある。
現実は厳しく、全てご都合主義には進まない。
でも暖かくて優しい。
平成28年 祥伝社詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
法律事務所で働く弁護士・芳川と事務でシングルマザーの沢井の物語。
扱う事件も、少年院に入っていた過去を持つ男性が起こしてしまった過失や、沢井の息子の親友の母親が起こしてしまった交通事故、そして、息子の労災を認めて欲しくて、10年も闘う父親など、決して大きな事件ではなく、リーガル小説というより、日常の困りごとを芳川と沢井が優しく解決に導くお話。
どことなく、ほんわかした雰囲気が全編に漂い、優しい気持ちになれる一冊。 -
弁護士を人間くさく描いたのが好感持てた。
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ホイッスルの続編
弁護士の吉川有仁、事務員でバツイチの涼子、高校生の息子。
身近な人の事件や事故に寄り添いながら、二人の距離もすこーしずつ近くなって行く。
世の中って人と人の揉め事がたくさんあるんだな。作中の人たちみたいに善良で公平でありたいものだ。 -
終わってほしくないーと思いながらもページを捲る手が止まらず1日で読破。弁護士先生が帰郷する章の「忘れるということは悪いことではない。」のくだりが好き。
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法律事務所で働く弁護士芳川と、事務員沢井の話。ハートフルで、まるで温かい緑茶を飲んでほっと一息しているみたい。母子家庭の良平がほんといい子。「もう一度、パスを」が1番好きだった。芳川の言葉にじーん、とした。
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連作短編6編
法律事務所で働く事務員涼子と弁護士芳川のほのぼのとした思いが実っていくところが,個々の章の事件の解決よりも面白かった. -
2017 3/17
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親子とか、男女とかの枠の話。