草笛物語

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 161
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635251

感想・レビュー・書評

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  • 蜩ノ記シリーズ第5作目。蜩ノ記の懐かしい登場人物が出てくる。泣き虫颯太を軸に心暖まる物語。話の進め方が強引に感じるところもあったけれど終わりよければすべてよし。草笛物語の題名の意味に気がついた時、じわっと感動しました。

  • 「蜩ノ記」の続編で舞台は羽根藩。
    亡き戸田秋谷や源吉の生き様や思いが、遺された者達にしっかりと受け継がれている。
    「蜩の記」の方が重厚だが、本書は若者の成長物語だと感じた。
    さらなる続編が読めないのがとても残念。

  • 2021.01.30
    何故かそれぞれの人の顔が浮かんでくるような1冊だった。

  • ひとはおのれの生き方に照らしてしか他人を見ることができないものだ
    毒痛みがなまってドクダミ、痛み取りが転じてイタドリになったといわれている
    ひとはいとおしく思っていてくれるひとがいてくれれれば、道を過たずに生きていける

  • 2019.9.13

  • 「蜩ノ記」。その後の物語。

    私が「蜩ノ記」を読んだのが約7年前なので、殆どうろ覚えな状態でしたが、前作で清冽な生き様を見せてくれた戸田秋谷が、その後を生きる人達の心の中にしっかりと生き続けているのが伝わってきました。
    次を担う、若い世代の友情や成長も清々しく、友を呼ぶ草笛の音のような、心が洗われるような読後感でした。
    是非「蜩ノ記」とセットで読んで頂きたいです。

  • 7月-6。3.5点。
    羽根藩シリーズ。羽根藩の跡継ぎの友人が主人公。
    跡継ぎの江戸行きと同時に江戸へ。
    跡継ぎ争いに巻き込まれながら、成長し強くなっていく。

    葉室節。面白くホロッとさせる。
    蜩ノ記の登場人物多く、続編イメージ。再読しよう。

  • ハッピーエンドの作品だからか軽くて爽やかな読後感だった。
    忠義とは、主君とは?
    大人でも答えるのが難しいことをわからないと思いながら考えてる若者達が爽やかだったからかも。

  • 横暴な敵役を打ち負かしたのは良かった。
    屁理屈や暗躍が多いわりに、ここぞというときに逃げを打つ。藩主と刃を交わすのを避けるために、幕府の意向を出す。一族に逆らうのは藩主に逆らうのも同じだなどと。
    一人で出かけられず、部下を叱責もできない。しがらみに捕らわれた藩主とは大きな違いだった。

  • イッキ読み‼︎でしたぁ。

    蜩ノ記から、ズッと待ってた。
    やっとの続編といった内容。
    蜩ノ記のアンサーBOOKかも⁉︎

    戸田秋谷という人に
    改めてアタシも触れられた。
    檀野庄三郎と薫。に、娘がぁ。
    ほのぼのと。

    草笛絡んで。
    少年たちのお話。

    かっこいいっーくって、キレイにまとまりすぎて…
    すぎすぎて…な、んだかってなぁ⁉︎って、チト思っておりますが。

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著者プロフィール

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年『蜩ノ記』で直木賞を受賞。著書は他に『実朝の首』『橘花抄』『川あかり』『散り椿』『さわらびの譜』『風花帖』『峠しぐれ』『春雷』『蒼天見ゆ』『天翔ける』『青嵐の坂』など。2017年12月、惜しまれつつ逝去。

「2023年 『神剣 人斬り彦斎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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