新宿花園裏交番 坂下巡査

著者 :
  • 祥伝社
3.14
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本棚登録 : 100
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635619

作品紹介・あらすじ

ノワールな青春ってどうよ?
大学卒業後2年勤めた企業を辞めて警視庁に奉職。
元高校球児の新米巡査・坂下浩介、27歳、今日もヤバすぎる街・歌舞伎町を警邏中――

“もしもまた、新宿のどこかで俺を見かけることがあっても、決して声をかけないでくれ"
“やつはヤクザで、おまえは警官なんだ。おまえは警官を辞めれば済むが、やつらにはそんな逃げ道はないんだよ"
ゴールデン街や区役所通りが近い、ここ《花園裏交番》は、配置人員と酒がらみのトラブルの多さから「裏ジャンボ交番」と呼ばれている。新米巡査・坂下浩介は、重森班長の下、ヤクザになったかつての恩師やビッグ・ママと恐れられる新宿署捜査一課の美人警部補に揉まれながら、欲望に忠実に生きる人間たちに対峙する――。

感想・レビュー・書評

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  • 「ノワールな青春ってどうよ」
    この帯に惹かれ、久しぶりの香納作品。
    舞台は花園「裏」交番。新宿署でもなく、歌舞伎町でもなく、少しだけ新宿の中心部を離れた交番。警官になって2年目の坂下浩介を中心に人間模様が描かれる中編集。
    強盗や殺人、ヤクザなど内容自体はハードボイルドなのだけど、登場人物に影がなく、「あれ?こういう作風だった?」と首をかしげてしまった。
    初期の頃の重厚さも、KSPシリーズのような本格さもなく、どちらかと言うとかなりライトな警察小説。
    帯の意味が全く分からないし、キーマンとなる西沖の過去も明かされないままで消化不良…シリーズ化を狙ってるとしか思えないけど、きっと続編が出ても気が付かないかも。
    最近はキャンパー探偵なども出しているようだが、個人的には昔の作風の方が好き。

  • 7月-16。3.5点。
    新宿歌舞伎町の交番、巡査が主人公。
    キャバクラ嬢の部屋から現金1,300万円が盗難される。
    元彼氏が容疑者だが、殺害される。真犯人は。

    連作短編のような作り。複数の事件、一つずつ解決。
    主人公の元の知り合いが、何故か歌舞伎町に。

    サラッと読める。なかなか面白い。シリーズ化狙ってるのかな。

  • 歌舞伎町といえば言わずと知れた裏社会による犯罪の温床として数多の小説に取り上げられているが、すぐ隣の花園神社あたりにあるという交番ではもっぱら市井の「平凡」な事件を地道に取り扱っている。
    大都会の背中合わせの好対照の地域に目を向けたのは作者の慧眼だが、このままでは町の駐在さんのお話に堕してしまうが、これから登場するという「ビッグママ」なる存在が物語にどういう展開を与えるのか?

  • 一般企業を退職して警視庁に入庁した新米巡査。新宿で起きる殺人事件の連作短編集。高校の時の恩師の謎みたいなものも明らかにされずに終わっているので、シリーズ化されるのかな。

  • なんとか読めた。

  • シリーズものか?初めて香納さんの作品を読みました。

  • 三作くらい分の謎が残っているのかな。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000053342  資料ID:0128797 請求番号:913.6/Ka58

  • 新宿の制服警官。元野球部監督のヤクザ。
    ゆすり、たかり、恐喝。新宿の裏を描く。
    救われないラスト。

  • ノワールな青春という帯と私の読後の印象は結びつかなかったけど、面白かった。西沖との距離感がとてもいいし、続きがあってもいいと思う。私が読みたいから。

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著者プロフィール

1963年、横浜市出身。早稲田大学卒業後、出版社に勤務。91年「ハミングで二番まで」で第13回小説推理新人賞を受賞。翌年『時よ夜の海に瞑れ』(祥伝社)で長篇デビュー。99年『幻の女』(角川書店)で第52回日本推理作家協会賞を受賞。主にハードボイルド、ミステリー、警察小説のジャンルで旺盛な執筆活動をおこない、その実力を高く評価される。

「2023年 『孤独なき地 K・S・P 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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