ヒポクラテスの試練

著者 :
  • 祥伝社
3.66
  • (57)
  • (168)
  • (141)
  • (20)
  • (3)
本棚登録 : 1194
感想 : 132
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635879

作品紹介・あらすじ

急激に悪化する謎の“肝臓がん”——。
相次ぐ不審死は未曾有のパンデミックの始まりなのか!?
大好評・法医学ミステリー「ヒポクラテス」シリーズ待望の第三弾!

自覚症状なし、MRIでも検出不能……これは未知のウイルスなのか!?

偏屈だが解剖の腕は超一流の光崎藤次郎教授が率いる浦和医大法医学教室に、城都大附属病院の内科医・南条がやって来た。前日に搬送され急死した前都議会議員・権藤の死に疑問があるという。肝臓がんが死因とみられたが、九カ月前に受けた健康診断では問題がなかった。捜査に駆り出された埼玉県警の古手川は、権藤の甥が事故米を使って毒殺を目論んだ証拠を掴む。しかし、光崎が司法解剖から導き出した答えは恐るべき感染症だった! 直後、権藤の周囲で新たな不審死が判明。感染源特定に挑む新米助教・栂野真琴が辿り着いた驚愕の真実とは――!?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • シリーズ3作目。
    真琴はますます頼り甲斐がある、そして教授のやり方を受け継いでいて図太くなっていてよい。
    しかし、この事件…胸糞悪いですなぁ…。思わずクソ!と吐き捨てたいくらい笑

  • 何重にも重ねられる罪。最後はそうきたか。

  • シリーズ3作。肝臓癌による病死かと思われた症例、実は突然変異した寄生虫による死であることが判明。原因は、議員視察とは名ばかりの海外での豪遊に隠された秘密にあった…。ロスに飛んだ真琴とキャシーの活躍で解決した事件だが、本当の原因は蟲の毒ではなく人の毒。古手川と真琴の仲も進展、今後に期待。

  • 一気に読んでしまう面白さだった。
    「ヒポクラテス」はお気に入りのシリーズ。光崎教授は相変わらずのキャラだけど、3作目の今回はどちらかといえば裏方の印象。真琴先生やキャシー先生の活躍が光る回だった。特にキャシー先生。死体大好きで変人扱いされがちなキャシー先生の真の部分が描かれていてよかった。
    真琴先生や古手川さんは回を追うごとに成長しているのが嬉しい。そして二人の関係も気になるところ。

  • いやー、複雑極まりない話だった。
    最初の事故米を混ぜた辺り、全然かわいく思える話だった。
    途中の、風俗通いのおじさん(名前も忘れるぐらい気持ち悪い)が伏線だったのかな。
    奥さんや周囲の人からの印象が潔癖でしっかりした人なのに
    実際は週2で風俗通って梅毒もらい。
    幼児趣味にドラッグと回春。しかもバレないように海外で。
    ひーーー。気持ち悪い。
    黙秘を続けるお偉いさん達も
    税金で何してくれてんだ!もうそのままエキノコックス感染したらいいのにと思ってしまった。

    物語は複雑で、どんどん奥にのめり込んでいく感じが面白かったけど
    結末が胸糞悪すぎるので評価が下がってしまった。笑
    結末以外は相変わらず楽しめました。

  • ヒポクラテスシリーズ第3弾は寄生虫。肝臓がんが死因とみられていた遺体に、光崎教授が出した答えは感染症。エキノコックスの変異型とされる謎のウイルスの原因を究明することになった法医学教室の面々と古手川刑事。舞台をアメリカにまで延ばして人種差別なども絡めて展開。この感染症に患った人たちは自業自得で同情の余地なし。

  • 大好きなシリーズ第3弾!!
    後半、読み進めるのが辛い部分があったけど、いつものチームワークが素晴らしくてやっぱり、チーム光崎最高!!!

  • 間違えて3冊目から読んだけど、単発の事件なので問題なし。
    肝臓ガンで死んだ人たちは実はエキノコックスの変異体が原因だった。
    感染源を特定するため、アメリカへと飛び立つが、そこには中山七里らしいどんでん返しがまっている。
    イヤラシい議員達が秘密にしたかった事、根底にある人種差別、なかなか胸糞悪くなるテーマの話だった。

  • ヒポクラシリーズは二冊読んでいたけどあんまり面白くないので暫く止めていたけれど今作はなかなか面白かった。
    ラストが取ってつけたような感じでいきなり終わったのがちょっと。
    日本に帰ってもうひと山欲しかったかな。

  • シリーズ3作目
    コロナ禍に読むと、ウィルスと寄生虫、感染経路の違いはあるものの恐怖を感じずにはいられませんね

    話の筋には、いろいろと無理があるかな(パワーバランスが変だ)
    結末は、最低最悪、気分が悪くなる話でした

全132件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中山七里の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×