- Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396650094
感想・レビュー・書評
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目から鱗が、あるだけザーッと落ちた。出会えて感謝の一冊。
なぜ、世界がいま多くの問題を抱えて行き詰まっているか、
そのでっかい糸口を見つけることができた。
答え(の大きなひとつ)は、エネルギー問題なのだ。
エントロピーの法則とは、熱力学の法則の一つ。
エネルギー(たとえば、電気、ガス、原子力、
人が食べ物を食べることも)をつくることは、
結果的に必ずなにがしかの、再利用不可能な廃棄物を生み出すということ。
そしてこれは、地球上にあるものすべてに当てはまる法則なのだ。
エントロピーを踏まえると、世界で止まない戦争にも、自然と資源の奪い合いという図式が見えてくる。読み進んでいくと、資本主義の末路が見えるようで、身震いさせられる。
わたしたちはこの法則を理解した上で、一刻も早く
できることを始めなければならないだろう。
また、これを読むと、エコ産業の内包する欺瞞も見えてくる。
ひとまず、すぐ自分でできることは何だろう。
まず、すぐ捨ててしまうモノは買わないこと、
いまあるものを長く大事にすること、
外食をしないこと、自然にいつも感謝すること・・・など。
ちなみに、理科も算数もできないわたしにも、しっかり理解できるテクストだった。
文系さんにもおすすめ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ご存知熱力学第二法則なんだけど、物理学に興味ないorわけわかんない人でも読めるから大丈夫。現代社会の問題が物理学で説明できる!まあ、コヒーレンス(一貫性)があるから当たり前なんだけどね。
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熱力学の法則という観点から世界を紐解く手法自体は注目するべき点。また、1980年に書かれたこの本がエネルギー、エントロピーの蓄積という観点からカーボンフットプリントや原子力の無駄など、現在取り上げられている環境問題へ切り込んでいるというのは驚きであった。
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<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4396650094?ie=UTF8&tag=c0e88-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4396650094">発刊当時に読んだ本。この本を読むまでは、エントロピーの法則=熱力学の第二法則ということ自体を知らなかった。「エントロピーの法則」の何たるやは理解したとは言えないが、この法則を単に物理学的にだけ使用するのではなく、人間が活動する各分野にあてはめて考察するという試みはユニークである。通常、「大きい」と「小さい」は相反する事象をさすが、この法則ではそのことがそのまま相反するものであったり、同一のものであったりする。マクロ的にものごとを視る新たな価値尺度として興味深かった。 </a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=c0e88-22&l=as2&o=9&a=4396650094" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />
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エントロピーの法則と経済を結び付けた考え方をこの本を読むまで知らなかったのでその点では得るものは大きかった。