& 6 (Feelコミックス)

  • 祥伝社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396765781

感想・レビュー・書評

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  • 酔っ払って薫が覚えてないだろうことを期待して言う
    「愛してる」の言葉。
    もし薫が覚えていたら、なにか変わったのだろうか。
    矢飼先生が傍から気味悪がられるほど機嫌が良くて
    それは良い変化なはずなのにどうしてそのままでいられないのか。
    赤坂先生の言うとおり、関係ないし先生がどうしたいかを優先して欲しい。

    紺野さんに急に
    「自分を全否定しうる存在から肯定してもらえるって快感ですよね」
    「承認コンプレックス」
    「できることよりやりたいことを大事だと思っている割にいつもやりたいことの途中」
    と言われて、戸惑ったり怒ったりではなくて
    すごくわかる、とくっついてしまうところが
    如何にも薫だなと思う。

    ネイルという人の手を触る仕事で、
    悪意を持った客に施術するのはしんどそうだ。
    ざらりとした心地悪さ。呪いをかけてくるかのような
    孤独でうまくいかないのではと思わせるような
    巧妙な言葉たち。
    ただの世間話だから傷つくことはないと見せかけて
    踏み込まれる。
    なにかをしないことに理由が要って
    始めたことにネガティブな同情がくる、
    というのがしんどい。
    辛く感じたのは思い込み、は兎も角として
    自分が悪かった、自分のせい、と言い聞かせるのは
    辛くなるばかりではないだろうか。

    薫はシロちゃんになんとも思っていないのに
    後輩ちゃんは階段から上を縄張りだと勝手に思っている分には良いが
    「何で階段昇ってるんですか」と悲鳴をあげるのは
    流石に気持ちが悪い。
    自分で空回りしていることは分かっているようだが
    そもそもがズルいやり方で手に入れたから
    不安になるのではないだろうか。
    シロはそれを分かって気持ち半分に付き合っているのか。
    分かってもいないでただ流されているようにも見える。

    売上のような踏み込んだことを訊いてくる客は
    邪険にあしらえとは言わないが答えなくて良いのでは。
    シロちゃんが副業をあえて赤字にしておくと
    税金対策上は良いというアドバイスをするのは新鮮。
    黒字にしなきゃ、と焦るばかりより見方も広がって良い。
    「正しさはひとつじゃない」という言葉も良かった。
    そして今度は、体を重ねることで答えを誤魔化す先生の方が
    薫を追い詰めていく。

    紺野さんが言う
    「私に一番やさしいのは羽毛布団だけ」
    「この歳になると面白くしないとかわいそうになっちゃう」
    もとても苦しい。

  • 紺野さんデート前綺麗すぎてびっくりした。最後切ないと言うのか重いと言うのかって気持ちにさせられたけど。そしてやってきた謎の清水という女。矢飼先生の恋人の姉妹とか?関係者だよね。なんであんなに高圧的なんだろう。怖い。育も相変わらず苦手。なんで階段を昇っていいのは自分だけだと思ってるんだろう。こわ。これでもうシロちゃんとは終わってくれないかと思ったけど、シロちゃんはシロちゃんで両方必要としちゃってるのかもしれないからなんとも言えず。矢飼先生の触れられたくない話。これからの2人の関係が気になるところ。

  • 最高

  • ドロドロとしてきて読むのが辛くなってきた。個人的にはシロちゃんとうまくいってくれたらなぁと思う。

  • 仕事しているときや誰かと話しているときに時々感じる息苦しさ、どろっとした胸の内などとてもリアルですね。
    幸せの形が分からなくて見よう見まねで形をなぞろうとしたくなるのも分かるな~と思いながら読んでました。
    シロちゃんとどうにかなるんでしょうか?

  • ドロドロ突入の予感……

  •  絵が綺麗で、手に取りました。
     どちらにしようか迷ってふわふわしているうちに、人間の薄らぐらいところが見えてしまって、切ない、哀しい、と思う作品でした。
     まだこの一巻しか読んでいないのですが……。
     昼間は医療事務、夜はネイルサロンの二足のわらじ。どちらが本当にしたいのか、これから先のこと、気になっているだか好きな人だか恋人だかに考えること、それらがぐしゃぐしゃになってまとまらない感じが、空気に見事に描かれていて。

  • 相変わらず、ぐさぐさ来るなあ。

  • 相変わらずガツンとくる。

    「境目はっきりしない生き物です
     だから誰かに触れてもらわないと
     わからないじゃないですか

     今寂しいんだか悲しいんだか
     男なんだか女なんだか
     仕事だって何のためにやってるのか

     でも心底”認められたい”って願う相手に
     肯定もらえるって奇跡じゃないですか

     そしてそれさえあれば最強じゃないですか」

    これぞおかざき先生って感じ…!

    また物語の展開もー!!
    清水さん登場で先生とぎくしゃくしちゃうのもー!
    それでいてシロちゃんにほわってしちゃうのもー!
    なんだかもうホント続きが気になります…!

  • このままうまくいってくれればと思っていたのですがまた一つ不穏分子が…。

    ただ、はたから見ていても、ネイルも仕事も新しい部署も恋愛も、という薫の姿勢はやっぱり不安定でおぼつかなくて、大丈夫なの?と言いたくなってしまうな。。

    紺野さんわりと好きだ。
    後半のシロちゃんは頼もしかった。

    「正しさはひとつじゃない」
    たしかに。

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著者プロフィール

1967年長野生まれ。関西育ち。多摩美術大学卒業、博報堂制作局入社。デザイナー、CMプランナーの仕事に携わりながら漫画家デビュー。2000年、結婚を機に退社。現在3児の母。代表作に『渋谷区円山町』(集英社)、『サプリ』『&—アンド—』(ともに祥伝社)など。

「2012年 『だって、女子だもん!! 雨宮まみ対談集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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