- Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396784522
作品紹介・あらすじ
「夜が終わるまで」あらすじ)))
検事の日浦は、男に抱かれる夢を繰り返し見ていた。
その男は、司法研修所の同期だった弁護士の影山。
影山は、堅物の日浦にも何かと声をかけてくる気さくで明るい男で、
それゆえ日浦にとっては数少ない友人の一人であった。
そしてそんな影山は、日浦の担当事件の被害者となったのだーー。
暴力事件に巻き込まれた後、消息を絶った影山。
遺体はあがらず、日浦は望みを捨てきれないまま、事件を追い続けていた。
そんなある日、目を疑うほどに瓜二つの影山の弟・直人が現れる。
抱かれる夢は夜毎に現実味を増し、
まるで幻影のような弟・直人との接触によって、
日浦はいよいよ混乱を来していくのだがーーー。
物語のその後を描いた、描き下ろし10P収録。
感想・レビュー・書評
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司法研修所の同級生の弁護士が行方不明になり、その捜査を担当する検事の元に幻覚のように現れる弁護士によって呼び覚まされる恋情。良いわあ。
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愛する男は生きているのか?本格ミステリーBL。
親友がある事件に巻き込まれて失踪してしまい、その親友に抱かれる夢を見てしまう主人公。
これは夢なのか?現実なのか?自分の願望なのか?
親友にそっくりな弟も現れ、これは弟なのか?それとも失踪した親友なのか?
親友は生きているのか?死んでいるのか?
最後の最後まで、正解が分からず、あれこれ考えを巡らせながら読むのがとても楽しかったです。
検事として親友の行方を必死に追いながら、隠された親友の本性が暴かれていくところも面白いですし、過去を振り返りながら恋愛感情を自覚してゆく過程がとても切なかったです。
どうか、生きていてくれ...!という想いで読みました。
最後は、驚きの結末でしたが、個人的にはとても良い終わり方だったと思います。 -
暴力事件の被害者となり行方がわからなくなった友人であり弁護士の事件を担当することになった検事。弟の存在と、夢と現実とが交差し、事件は思わぬ方向へ。サスペンスとして楽しめたので、ファンタジー要素がもうちょい現実的に裏付けされるものだったら良かったのにな~。
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深層心理を描いた作品だと思う。居なくなって初めて、その存在が自分の深層心理に深く刻みつけられていたと気付く話で、このタイミングで読むとは…
日浦と影山の関係がいつか、肉体関係までに至るかもしれないが、至らないかもしれない、この感じを『東京喰種:re』の171話の四方とウタの関係性と重ね合わせても一向に違和感がない。やおいとBLはやっぱ違う。同時に漫画と言う意味でジャンルの境界線も実は存在してないのでは…無いのに「BLしか読まない」は「偏食」と同義だと思う。一時期、私もBLしか読まない偏食を行っていたが、今は完全「雑食」だ。雑食になると解るが、無理やり「やおい」に持ち込まなくてもいい読み物あるよ。
今までの関係性とか流れがあるから、ここを部分的の読んでも伝わらないかもしれないけど、西田さんの『夜が終わるまで』を読んだ感触と『東京喰種:re』の171話を読んだ感触は、私にとっては全く同じ種類のものに分類される。 -
どうなるの? どういうことなの???
と??マーク飛ばしまくって読みました。
最初は友情とも、それ以上ともつかなかった日浦の気持ちも「会いたい」という切実な想いに変化していき、チャラそうに見えていた影山の一途な気持ちも心に突き刺さるようでした。
恋愛要素、事件性・・・ひとひねりもふたひねりもあって
それが絶妙なバランスですごく面白かったです。
これまでBLでは読んだことがない味わいがありました。