晩酌百景 11人の個性派たちが語った酒とつまみと人生

著者 :
  • シンコーミュージック
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本棚登録 : 61
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784401645282

感想・レビュー・書評

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  • 大好きなパリッコさんの対談集です。ピーターバカランの名前に驚愕しましたが、よく見ればこの本シンコーミュージックじゃない。すごいな音楽雑誌にも食い込んでいるとは、パリッコさん恐るべし。
    何も為になる事書いていないのが本当にいい。酒の話するときに銘柄の話に終始する人とは飲めないなあと思います。彼のように何もこだわらず、酒をどういうシチュエーションで楽しんでいくかを全力でだらだらやっているのが本当に素晴らしい。
    僕の好きなかとうちあきさんと対談しているのを、好き×2でうきうきしながら読みました。
    屋外でだらだら飲むの楽しいんでしょうね。そう考えると公園のおっさんたちの酒盛りなんて、本当は憧れのシチュエーションですね。今度観察してみよう。
    極め付きはラズウェル細木先生ですね。酒の細道とても好きで単行本集めていましたから。
    彼ら二人とも石神井公園付近にお住まいようなので、僕の通勤圏内なのでわかるわかる!と思いながらニヤニヤしていました。
    意味を求めるべからず。感じるのです。

  • 「晩酌百景」(2018.4)、タイトルに魅かれて図書館予約しました。著者がパリッコという人で11人の人のお酒インタビューといった感じです。向井秀徳、今野亜美、ピーター・バラカン、林雄司、河相我聞、久保ミツロウ、大谷能生、かとうちあき、二村ヒトシ、マリアンヌ東雲、ラズウェル細木。なんと著者をはじめほとんど知らない人ばかり。わずかに、「野宿入門」の著者かとうちあきとラズウェル細木のみ少しだけ知ってる状況。というわけで、マッハのスピードで読了しましたw。

  • 220917読了

    「酒場ライター」パリッコさんが、各界の11人と酒を酌み交わしながら、それぞれの晩酌愛
    についての語りを引き出し、綴った一冊。
    酒のせいかパリッコさんのお人柄のせいか終始ゆるりとした空気が流れる。

    林雄司さんとの章にある一文がまさにこの本の内容を語っている。
    「この本ではいろいろな方に、「晩酌」や「酒」を切り口に、その方の人生哲学までもが垣間見えるようなお話が伺えたら」。

    場所はさまざまで、居酒屋、蕎麦屋、公園、自宅など。
    対話中にやったりとったりする二人の肴は、
    時には店の料理、時にはインタビュイーお手製の魅力的な料理だったりするが、それだけではない。酒愛について語るほろほろとした会話そのものをあてにして飲んでいるようだ。
    読んでいると、つい飲みたくなるので、飲む予定がある日、
    またはちょっと飲んだ後に、対談している二人の横に椅子を並べて聞いているかのような心地でパラパラと読み進んだ。
    この本自体が、恰好の酒のあてになりうる。

    大谷能生氏
    「自分でものを買って、自分で作って、自分で食べていれば、
    そんなにアホにはならないんじゃないかと思う」
    にうなずく。
    作ること、食べることは、とても身体的な、地に足をつけた行為なので、
    なんというか頭でっかちにならないブレーキとしてとてもいい。

    二村ヒトシさんの、しつこくしつこく酒と食を楽しみ尽くす姿勢に感嘆したので、
    前々から気になっていた著作を読んでみることにする。

    わたしは、自己のライフステージおよび体調や、ソバーキュリアスなどの流れで、
    このところ、自分自身の酒とのつきあい方を、節酒方向に見直そうとしており、
    飲むことに薄いうしろめたさを感じていたが、飲むときには
    全身全霊で酒を愛でていこうと心に決めた。

  • 酒場ライターの貴重な晩酌本。

    実際に一緒に吞んでみたい人、大好きなロンドン生まれでかっこいい曲をFMラジオから流して癒してもらっているピーターバラカンさんとの野宿野郎でおなじみのかとうちあきさん。

    ピーターさんが大の日本酒好きというのは、この本で初めて知った。
    毎晩奥様と晩酌をしているってうらやましい。

    かとうちあきさんも可愛い女性ながら、
    野宿をテーマに雑誌を出したり、イベントを企画してりで、楽しい人生を送っている。

  • 晩酌を通してその人の人生や哲学が見えてくるという対談本。対談相手が最初から向井秀徳さんで、「なんで?」という感じの癖のある人ばかりの人選と、晩酌という切り口とパリッコさんの腰の低さからか、癖のある人たちがよく喋ってくれるというところがすごい。もしかしてこういう話って誰からも質問されないのかしら。自分で簡単な料理を作って晩酌したくなる。

  • 個人的に大好きな酒場ライターのバリッコ氏が、11人の酔客を相手にそれぞれの晩酌論を引き出したインタビュー集。とにかく11人の人生が素晴らしすぎて涙が出る。

    ・向井秀徳(ZAZEN BOYS)
    ・ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
    ・大谷能生(評論家・ミュージシャン)
    ・久保ミツロウ(漫画家)
    ・二村ヒトシ(AV監督)
    ・林雄司(デイリーポータルZ 編集長)
    ・河相我聞(俳優)
    ・かとうちあき(野宿野郎 編集長)
    ・ラズウェル細木(漫画家) etc・・・。

    向井秀徳が自ら作ってくれる「かやく納豆」は読んでいるだけで美味そうだし、大谷能生の「思想家とか社会学者で年取ってつまらないこと言うようになった人は、スーパーで自分でものを買って自分で料理するようになってれば、そんなアホにはならないと思う」という名言からは内田樹を思い出したり(明らかに年取ってアホになったから)、学ぶべき点がたくさん。

    最近気に入っている赤坂の食堂兼酒場で一人、これを読みながら飲み食いしていたら、店員さんが「良い本ですね」と声をかけてきた。そう、とても良い本です。

  • 「晩酌百景」パリッコ著|日刊ゲンダイDIGITAL
    https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/229997

    シンコーミュージック・エンタテイメントのPR
    一日の終わりをゆったり過ごす晩酌の時間──
    そんな晩酌の話から人柄や人生も見えてくる、ほっこりインタビュー集

    多くの酒飲みが、一日の終わりを晩酌によってホッと締めくくっている。そんな、食事でありつつある意味で儀式でもある晩酌をとっかかりに、お酒や食事について話すうちに、人生哲学や普段は見せない素顔までが浮かび上がってくる──。
    「酒場ライター」として人気のパリッコが、11人のお相手たちと差しつ差されつ語り合った夜の記録と記憶は、すべての酒好きはもちろん、下戸な方にも染み入る「ちょっといい話」が満載。気軽に楽しく読める、けれど味わい深い一冊です。
    https://www.shinko-music.co.jp/item/pid0645286/

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著者プロフィール

1978年東京生まれ。酒場ライター、漫画家/イラストレーター、DJ/トラックメイカー、他。酒好きが高じ、2000年代後半より酒と酒場に関する記事の執筆を始める。著書に『つつまし酒 あのころ、父と食べた銀将のラーメン』(光文社)、『ノスタルジーはスーパーマーケットの2階にある』(スタンド・ブックス)、『晩酌わくわく!アイデアレシピ』(ele-king books)、『天国酒場』(柏書房)、『つつまし酒 懐と心にやさしい46の飲み方』(光文社新書)、『ほろ酔い!物産館ツアーズ』(ヤングキングコミックス)、『酒場っ子』(スタンド・ブックス)、『晩酌百景 11人の個性派たちが語った酒とつまみと人生』(シンコーミュージック・エンタテイメント)。スズキナオ氏との共著に『のみタイム 1杯目 家飲みを楽しむ100のアイデア』(スタンド・ブックス)、『“よむ”お酒』(イースト・プレス)、『椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門』(ele-king books)、『酒の穴』(シカク出版)。清野とおる氏との共著に『赤羽以外の「色んな街」を歩いてみた』(扶桑社)。2022年には、長崎県にある波佐見焼の窯元「中善」のブランド「zen to」から、オリジナルの磁器製酒器「#mixcup」も発売した。

「2022年 『ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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