サイエンスとアートの間に: フラクタル美学の誕生

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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403220289

作品紹介・あらすじ

「美の法則性」を解明したといわれるフラクタル理論から、生命体誕生の神秘的システムへ-サイエンスの美しいイメージを追究する、最新エッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  •  1986年発行。少壮気鋭の若手科学ライター・吉成真由美さんの最先端の科学に関するエッセイやインタビュー集。当時の日本はバブル直前の高度成長期で、科学に関しても楽観的でニューサイエンスでポストモダンでスキゾでテクノポップで工作舎な浮わついた雰囲気がありました。
     登場する人名を見てもジェームズ・ラブロックあり、ライアル・ワトソンあり、ニコラス・ネグロポンテあり。
     新人類「ナード(nerd)」の時代、今後活躍する人材はハッカーからナードなんだ!ということでナードな人々の紹介がありますが、今でも通じるのでしょうか?

     AI(人工知能)冬の時代、ということで、予算も人材も集まらない窮状がレポートされています。時代は変わるもんですね。

     ネグロポンテ先生との対談でキャプテン・システムの名前が出てきました。
     そういえば聞いたことあったけど今までどんなものなのか知らないで過ごしてきました。
     古い科学書を読むと今でも通じる基礎科学の話題が出てきたり、今では消えてしまった科学技術の話題が出てきたり楽しいですね。

     著者の吉成真由美さんは才色兼備の方で、折り返しのプロフィールや帯にも当人の顔写真が出ています。本文にも国際電子映像フォーラムをレポートする写真があります。
     
     私は大学時代に吉成さんの『新人類の誕生』を読んだことあります。その本も本書と同じく、ニューサイエンスの話題があったように思います。
     当時「ニューサイエンス」は科学の新たな潮流かと思われていたようです。当時超一流の才色兼備で少壮気鋭の科学啓蒙家である吉成さんも取り上げるくらいでした。
     しかし現在はウィキペディアに項目がなく、残念な現状であります。

    OLDIES 三丁目のブログ
     サイエンスとアートとニューサイエンスの間に
      https://diletanto.hateblo.jp/entry/2023/03/25/195800

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