ハジの多い人生

著者 :
  • 新書館
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本棚登録 : 107
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403220777

感想・レビュー・書評

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  • 「cakes」連載されていたらしい岡田育のエッセイ。
    何かの拍子で知りポチったはずだが、切っ掛けを忘れてしまった...(^^;)ハハハ。
    エッセイというモノはけっこう好きである。
    しかし中身はどぉ〜でもいい。

    ボクがエッセイに求めるモノは作者の語り口、文体、言葉遊びにつきると思っている。
    そういう意味では作者である岡田育のエッセイは好みなほうだ。
    『文化系WEB女子』あらため『ハジッコ女子』という単語もいい。

    小中高と12年間女子校という特殊な環境。
    特殊な環境故か『女子をこじらす』作者。
    『女子をこじらした』作者の心の滓を読み進めるうちにふと思い立つ。
    『女子をこじらせた』女子と『男子をこじらせた』男子とは、男女の『性』を超越した同質のジェンダーに括られるんではないだろうか? 特に女子校生活についての部分では、男子校あがりのボクとしてもつくづく頷かざるを得ない。

    持って生まれた先天的な個人の性格のほか、男子校だったり女子校だったりこの世の理を無視した無理矢理な世界で育った後天的な性格がもたらすハジっこ意識を感じる方には、オススメできるエッセイである。
    が、教室のど真ん中で我が世の春を謳歌してきた健全な方々にはオススメできかねます(笑)

  • たまたまWEBで見た著者のエッセイを見て、その歯切れの良さと、強烈に感じるヲタク臭に興味を持ち、本書を手に取りました。

    いやー笑ったー
    色々こじらせつつ、達観というか老成というか、客観的に一歩引いて自己分析をして、冷静にヲタ話をするところことか
    ちなみに帯などには自伝的エッセイとはあるが、自虐的エッセイの誤字ではないかと思うくらい、イタい、、です
    読んでるこっちにもダメージを与えるくらいに、、

    ちなみにタイトルの「ハジ」は、世界の中心にいない自分という自虐ネタの「ハジ(っこ)」の意味
    さらにちなみに「恥のない人生」ではないようだ(でも、恥じてはないらしい)

  • ジェンダー

  • 文章上手いよなぁー

  • 実に親近感が湧く。

  • 914.6

  •  この国には、何かメイドインジャパンが偉業を達成すると、それがそのまま日本人すべての手柄になると思い込む人がやたらと多い。スポーツ選手のみならず、家電のブランドからi PS細胞まで、「○○を生んだ日本に生まれた自分が誇らしい」と言いはじめる。集団への帰属意識が強すぎて自己と他者の区別がついていない、ちょっと高等生物らしからぬ感覚のように思う。
    (P.267)

  • ■■にドキリ。なんとも、ぼかぁハジにも行けぬものだと思わされる感じ。

  • cakesの「ハジの多い人生」で、キャンペーンで無料の時に、「さよなら武蔵小山」を読んで印象に残り、そのあと、別の連載「結婚するつもりじゃなかった」をその文章が読みますます好きになり、今に至る。というわけで初著書も買ってしまった。悩みはひとりひとりそれぞれで、そんなのこうでしょ!とばっさり切り捨てられても、納得も前進も解決もできない、確かにそう、通奏低音はそういうことかと思った。/高野寛再評価。「ベステン・ダンク」「虹の都」好きで中学生の時に聞いてたけど、他にもいい曲書いていたこと(「See you again」の歌詞!)、いまでも活躍されている事を知り、また聞いてみようかな、と。/ニューヨークでナンパしてきたオタク青年に「東京BABYRON」貸してあげたい、の一連の流れが好き/西村しのぶ「一緒に遭難したい人」も読んでみたい。/「情伝導率」が圧倒的に高いのは、寝るより遊ぶより、「食う」だよなぁと思う。恋人に限らず、友達や仕事の同僚でも、そうだ。美味い飯を食った幸福な体験に限らず、不味い飯を食ったひどい体験だってそうなのだ(「愛とご飯と集中治療室」)/生きてる者同士でごはんを食べよう。夢二見たような本物の死が、いつか我々を分かつまで(「愛とご飯と集中治療室」)/「ないものは、つくるしかない」

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著者プロフィール

文筆家。1980年東京都生まれ。出版社勤務を経てエッセイの執筆を始める。著書に『ハジの多い人生』(新書館)、『嫁へ行くつもりじゃなかった』(大和書房)、『天国飯と地獄耳』(キノブックス)、二村ヒトシ・金田淳子との共著『オトコのカラダはキモチいい』(角川文庫)。2015年より米国ニューヨーク在住。

「2019年 『40歳までにコレをやめる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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