資本主義から市民主義へ―貨幣論 資本主義論 法人論 信任論 市民社会論 人
- 新書館 (2006年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403231056
作品紹介・あらすじ
貨幣は貨幣だから貨幣なのだ。貨幣を根拠づけるものはただ貨幣だけ。社会と人間を貫く自己循環論法が恐慌をも生めば、自由をももたらす-いまもっとも注目すべき思想家・岩井克人の思想の核心を明かす。
感想・レビュー・書評
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また機会を見て読みたい。今回はかなり流し読みしてしまった。
内容は、前著の2冊「会社はだれのものか」「会社はこれからどうなるのか」を下地にしているので、
あらためてコレを読んだ上で読むべし
(未了)
貨幣は貨幣だから貨幣である
貨幣は経済の派生物...?
「人間は投機するサル」
→貨幣はモノを買う為⇒今か、明日が 来年か..!?
言語・法・貨幣 +宗教
個人を超えたもの(遺伝子)。
言葉なんて空気の振動
信任と契約
言語が通じない社会は恐怖・パニックである
Public.公共性であるから金商法で厳しく規制がある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
経済学は専門的にやってないけど岩井克人の文章が好きなので、ちくま学芸のものを3冊ほど読んだ。これはそれと比較して年代が下っていること、また対談形式であることから、岩井克人の考えが理解しやすくなっているので、読んだことがない人はこれか『経済学の宇宙』から入るのがいいかも。ただそんなに易しい本ではないと思う。われわれは何かを絶対視しがちで、その思い込みはある点においては合理的なんだけど、どこにも根拠は無いという視点はもう少し広がって欲しいと思う。盲目的に破壊に進むことが多すぎるんじゃないかと思う。
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池上彰さんが、著者の岩井克人さんと対談していた記事を読んで本を一冊読んでみることにした。
カントやらヘーゲルやら聞いたことあるけど、あまり馴染みのない名前が多く出てきて、読み進めるのに時間がかかった。
内容もわかりやすくは書いてあるが、経済学とか詳しくないので、1ページ1ページ理解するのが大変だった。
貨幣・法・言語は自己循環的でそれ自体に内容はない。無である。
市民j主義の倫理があるから保たれている。
なんだかとても腑に落ちた。
岩井さんの他の新しい本も読んでみよう。 -
途中で時間切れ。完読できず。
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思想家としての岩井克人が裸にされていく、とてつもなく良い対談。経済学はからきしの門外漢だが、岩井さんにかかると、なんかよく分かった気になる。何度も読み直したくなる。
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読み助2008年12月2日(火)を参照のこと。
http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2008/12/ -
2008年6月12日購入
日経に記事を書いている人である。
この人の言語・法律・貨幣というテーマの取り方が面白いので買ってみた。
内容は貨幣の根本的な価値は突き詰めると循環論法に陥る、という説を軸にして
これを法律やら言語やらに当てはめながら話を進めていくというものである。
進行役の三浦雅士が非常によくしゃべるというのが第一印象である。
けっこう自分のフィールドにもっていきたがるのでうるさい時もあるが
噛み合って話が面白い方に展開していくこともあるので
持ち球は多いに越したことはないなあとも思う。
一方で信任論というのも資本主義の原理に組み込まれざるを得ないものであるという話もしていたが
なかなか咀嚼が難しい。
悪い癖だが「んで(なんなん)?」と突っ込みたくなる。
そこを考えるのが読者の楽しみというものであろう。
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20070320
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分類=日本・経済・社会・資本主義・市民。06年7月。著者の主要作における主張をまとめている。