ふたりのベッド (ディアプラス文庫)

著者 :
  • 新書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403525056

作品紹介・あらすじ

一度ふった家庭教師先の元教え子が、アパートの隣に引っ越してきた。望みは抱いていないと言うけれど……? 年下攻ご近所ロマンス♡

感想・レビュー・書評

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  • 元カテキョ生徒(ゲイ)×大学生(ノンケ)。
    年下で一途攻め!うわぁ~自分の萌えツボ押しまくりで最後まで大満足でした。前半受け目線、後半攻め目線という構成。攻め、受けが好きすぎて睡眠剤まで服用…(いや、自身が飲む用ですよ?)。これ、受けがこんなキャラやったら萎えるけど、攻めやとすごい健気!って応援したくなる。
    なにげに睡眠姦が…(笑)付き合えないけど、攻めを傷つけたくないから意識がない「寝ている間、好きにしていいよ」って、残酷な受けやなぁ。でも切なくて良い展開でしたわ。
    一途を通り越してもはやストーカーレベルですが(笑)受けを幸せにしたい!って気持ちが溢れてるのでこちらも幸せな気持ちになりました。

  • 雑誌で既読です。続きが気になっていたので書き下ろしが読めて満足。
    元家庭教師と教え子の関係だった大学生の先輩後輩。
    告白されて一度は振った相手がボロアパートの隣に引っ越してきて、友情と愛情の間で揺れまくるお話でした。
    年下大型わんこの入江がブンブン尻尾を振って好きと言っても「無理」としか応えようのないノンケの深水。かと言って、入江の人間性までは否定していなくて、先輩としてしっかり彼の面倒みてあげるところをみると同性からの好意に嫌悪感はなさそう。深水はそもそも、恋愛向きとは言えない性格でそういう感情に疎いタイプのようでした。寝てる間にどうそ…とかって、ありえない。まったくの恋愛音痴としか言いようがない深水です。

    そんな深水視点でストーリーが進行するので、入江の心境はほぼわからず…書き下ろしの「あなたのベッド」で明かされることになるのですが、見返りのない恋心をこれだけ維持して心折れることなく何度でもトライできたというのは、かなりの執着系だったようです。粘り勝ちですね。
    深水も入江との時間がどんどん長くなるうちに、遅まきながら自分の本心に気づくことができたみたいで、こういうじっくり愛を育てていくっていうのも何だか悪くないなと思えるお話でした。ノンケが年下わんこにほだされていく過程がなんだかありそうな気がして(ありよりのあり)よかったです。

    「あなたのベッド」は、晴れて両想いになった入江がはちきれんばかりに尻尾をブンブンしてる姿が描かれていました。「待て」がもう限界状態(笑)
    そういう時に限って、ふくちゃんとか初めて気づいた1階の住人とか、いろいろリアルにあるある的な邪魔が入ってすごく不憫でした~!
    最後の解決策がまた地味にリアルで、でもラブラブだったから良かったね!!って思えました。

    「新しいベッド」は、深水の遅咲きのエロが面白かったです。やっと開花したらしく、これからの二人のHが大変気になりました。
    あと、深水のお姉ちゃんのキャラが強烈でインパクトありすぎ(笑)
    草間さかえセンセのイラストがよかったです。

  • 年下攻。家庭教師の教え子だった入江と、大学生の深水。ノーマルな深水は当時の入江の告白を断ったが、入江は今でも好きだと深水の隣の部屋に越してくる。
    入江と思いがけず居心地のいい関係を保つことになり、浮かれる深水視点で話が続くので、入江の気持ちを想像するだけになってしまうのがかえって良かった。
    これ両視点だったら、深水はそうとう嫌な受に見えてしまったかもしれない。
    ただ、だからこそ深水の気持ちが入江に傾いた流れが欲しかったな。読者として入江の一途さはわかるので、受である深水への共感が欲しかった。
    書き下ろしは入江視点。深水が入江のことをコートに例えた台詞が好き。入江の執着や深水の受け入れる度量もわかってとても良かった。

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