ロング・ゲイン ~君へと続く道~ (モノクローム・ロマンス文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403560217

作品紹介・あらすじ

コロラドの小さな町コーダで、親の店を継いで働くジャレド。小さな町で、ゲイとして生きるのは簡単ではない。トラブルをおこさないように静かに暮らしながら、自分はこのままひとりで生きていくのだろうと思っていた。マットが目の前に現れるまでは。新しく町に越してきた彼は、警官で、ストレートで、そしてジャレドとほとんど一瞬で気が合った。同じ時間を過ごすうち、ジャレドは自分たちが友人としての一線を越えようとしているのを感じる。だがその先に何か望みがあるのだろうか?もしなければ二人は友人のままでいられるのだろうか?そして迎えたジャレドの誕生日、それは運命の夜となった-。

感想・レビュー・書評

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  • 海外翻訳特有の言い回しが思っていた程多くなく、じっくり信頼関係と恋が育っていくのが描かれていて丁寧な作品だなぁと思いました。

  • 攻めが受けの髪にこだわるの可愛くもありちょっと淫靡な感じで萌え…。
    どうしてもゲイである自分を認められない攻めだけど、もう全身から受けと愛し合いたいオーラだだ漏れでこのジレジレ感がめちゃめちゃ滾りました。

    ようやく恋人になってからは、攻めは男相手に関してはド素人なので性的なスタイルも手探り状態。なんとボトムの方が良かったとかいってるし(笑)でも攻め受け関係なく自然な形で愛し合うというリバの真髄を見た気がする。そして同性だからこそ快楽を共有(自己投影)できるのもなんかエッチだ…
    ウィットに富んで魅力的なキャラでした。兄嫁のリジーも好感もてる女キャラ。
    ただ、リアルゲイな感じを楽しみたかったので挿絵は…だいぶイメージと違った。洋書の書影で補う。

  • 良かったー!すごく好きです。この話。
    登場人物がアメリカという舞台に生きている感じが強く感じられました。アメリカのゲイのリアル。理解していない自分がそう簡単に言っていいのかわかりませんが、映画を見ているみたいに身近に訴えかけてきた。生きて時にはあがいて進んでいく二人…とても人間的で感動ですらあるのに萌えもあって素敵なお話でした。
    受が攻を変えていくだけじゃないのもいい。攻も受に現状を変えていく強さと力を与えていっているのが素晴らしい。
    翻訳ものでも、こんなに良いお話に出会えることができるなんて…!世の中は可能性に満ちている。そう感じずにはいられない作品でした。
    さわやかイケメンな二人のイラストもグッド。受の髪が小説とは違っていたけど、これはイラストの選択が正解。この方がより萌える。
    難を言うならリバがあるので地雷の人は注意を。でも説得力のあるリバでした。
    シリーズもので続きがあるらしいので、刊行を希望。ぜひぜひ!

  • 外国(と言うかアメリカ)が舞台の同性愛をテーマにする小説は社会的な立場をものすごく気にする主人公たちの姿が鬱々と描かれていて自由の国というイメージのあるアメリカでも差別の目を向けられる人たちは大変なんだなと感じる
    日本は割と同性愛に対して寛大なのかも? と、ちょっと思ったり(世代に寄りますが)
    セックスの描写は「割とどうでもいい」のでもっとあっさりでイイです
    主人公たちの気持ちの変化がとても切なく甘酸っぱいので、割とよかった
    あと家族がいい人でそこが救いだったなー

  • コロラドの小さな町に住む家族や周りにゲイとカムアウト済みのジャレドと、新しく町に越してきた警察官のマット。リバありです。ゲイだと疑いつつも認める事ができなかったマットの言動に傷つくジャレドが切ない… でも自分の気持ちを認め腹を括ったマットは潔く、周りに自分達の関係を理解してもらおうと努力する姿は男前でした。周りの反発や関りを経て育っていく2人の関係が良かったです。ジャレドの家族が暖かく素敵でしたね… 翻訳も読みやすく厚めだけどサクサク楽しみました。

  • この本、twitterで「よかった」って書いてあったんで、どれどれと思って読んでみた。いつ以来か思い出せないほどくらいの小説、というか翻訳物の小説。あ、ゲイものです。

    てか、中盤からセックスシーンばかりで辟易した。。よく考えてみれば、レズビアン小説はいくつか読んだことがあるけど、ゲイ小説って初めてじゃないかしら?うーん、確かにBL好きのレズビアンもたくさんいると思うのだけど、なんであんなのがいいんだろう?ってわたしは思った(笑)

    でも英語もののこの手の本って例えゲイでもレズビアンでもなんか同じ匂いがするね(笑)日本のものだともうちょっとべったりした感じかな(日本のはレズビアンものしか知らないけど)。

    男同士というとやっぱミソジニーありありだなあと思うけど、よく考えてみればレズビアンものにも絶対に必ず「男はいらない」という表現はどこかしらあって、それを考えるとこれこそ「どっちもどっち」なのかね?(笑)

    ホモフォビアとか周囲の様子とか親へのカミングアウトとかいろんなものが混ざってて面白かったけど、でもやっぱりよく分からなかったのは、「ゲイじゃない」とされてた方の心の動き。この小説はゲイの主人公の視点で描かれてるけど、これ、同じ話を逆(ゲイじゃないとされてた方)からの視点で描くとまた、なんか面白いような気がするけどね。

    ただ、わたしはやっぱり男性同士のセックスシーンは苦手だ(笑)この本の後ろにあった新刊って全部そんな感じの話ばかりで、ああ、こういうのって「なんちゃら文庫」になるほどたくさんあるのねーって思った。ちょっとレズビアンもそういうのを分けてくれと思うが、レズビアンは難しいんだよなー。男性が書くと「レズビアン幻想もの」になって「なんじゃこれ?」って話しになるので(多分ゲイ側からするとBLなんか「なんじゃこれ?」って話なのだろうが)。

  • in Colorado ロッキーのトレイル描写が良かったな。性的マイノリティーの苦悩の描写がとても丁寧。優しいカップル。

  • 読めるかどうか試してみようということで、冬斗さんじゃない訳者のモノクロームロマンスに挑戦。
    うむ、なかなか、いけました。
    なんだろう、海外翻訳ならいけるのか、自分。

  • リアルだと同性で付き合うって多分こういう感じなんだろうな。文章はやはり読みにくく感じました。リバが苦手なので微妙なところも(;^ω^)やはり私は日本のBLドリームが大好きみたい

  • 厚さの割にサクッと読めるしけっこうリアル…。
    アメリカの小さな田舎町で暮らしてるゲイのジャレド。ジャレドは自分がゲイだって事をカミングアウト、
    恥じてはいないけど小さな町では生きづらく
    孤独を抱えていた。
    そんなある日、
    町に新しく赴任してきた警察官のマット、
    二人は意気投合!!共通の趣味があり楽しく過ごす。
    孤独だったジャレドにとって
    マットはとても大切な存在、
    愛情を抱くけどマットはストレートな男性。

    友情と愛情で揺れ動く関係は…
    腹を括ったマットと実は臆病なジャレド。
    後半、関係が変わってからの展開が面白かった。

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