- Amazon.co.jp ・マンガ (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403612886
感想・レビュー・書評
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「パーム」シリーズ第15巻。
シリーズ7話「愛でなく NOT LOVE, But Affection」第1巻。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全12 環境問題。ちょっと冗長かな。恋愛問題。共鳴関係。アンディの自立。ジェームズの寿命も語られます。
一押しは環境問題に関わるソア(いつも元気なゲイですが、車椅子生活、半身不随。盲目です)が、現像室にこもって自分を抱きしめてなくところ。フリスという自分の固まっていないぐれた青年(彼もゲイ)が、現像室の扉を開けます。
「どうしたんだ、こんなに真暗にして」
ソアは自らを抱きしめるようにして泣いています。
「ソア……どうしたんだ?」
「なんでもない。何でもないんだ」
「何でもないわけないだろ――いったい何があったんだ?――ついさっきまで普通にしていたのに」
「…ほんとに何でもないんだ。ただ時々気分が悪くなるんだよ。少しそっとしといてくれ。すぐよくなるから。すぐみんなのところへ戻るから」
「――ほっとけねえよ」
「フリス誰もぼくのことは救えない。ぼくが何とかするから……本の少しの間だけひとりにしてくれ」
外に出たフリスは天を仰いでいいます。
「俺はこええよ。目が見えなかったら生きていけねえ。何も見えなくてどこにも好きには行けねえんだ。俺ならしんじまう」
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パーム15 愛でなく?─Not Love, But AFFECTION─ 伸たまき 新書館ウィングスコミックス ISBN4403612881<BR>
500円(税込)1992年9月5日初版<BR><BR>
【ストーリー】<BR>
アンディとアンジェラが高校を卒業し、ジェームスに密かに想いを寄せる担任のシドは消沈するが彼に家を来訪するよう誘われ表情を明るくする。前作『オールスター★プロジェクト』で散々ジェームスに絡んできたCIAのサーリングの勇断によるスッパ抜きで当面の危険は去った。かつてアンディに求婚したオクヨルンが環境会議に出席するププ博士の通訳兼ボディーガードとしてロスにやってきた。オーガス家はネコのように自由気ままに出入りするフリス、オクヨルン、恋の病におかされたフロイド警部、とまたぞろメンバーを増やして賑やかになる。アンディが発熱したり、突然女性問題とジェームスの問題に捕らわれだした環境の変化が本編の展開のとっかかりである。本編のラストでカーターはフロイドの支援する環境会議に対し無報酬の協力を約束する。<BR><BR>巻頭にチャートで進んでキャラに照らして解説する「ほんとの愛ってなんだろう?」オマケ収録。<BR><BR>
【感想】<BR>
映画のような始まり方が相変わらず華麗で好みです。
アンディが急に複雑な子になってしまう。シドもかなり思いつめるタイプだし、軽妙なストーリー展開の割には読んでいて息苦しくなる時もある。錯綜する人々の愛と、愛以上の大きなものを描いている。オマケの結果、私は「愛は晴れ舞台」のオクヨルンになりました( ´_ゝ`) -
画像もなくタイトルもないのでわかりませんが(-_-;)「愛でなく」です。連載に10年(以上か?)かかった話。完結してくれてホッしました。未完の大作は勘弁してください。