帝国主義論 (科学的社会主義の古典選書)

著者 : レーニン 聴涛弘

• 新日本出版社 (1999年12月1日発売)

作品紹介・あらすじ

自由競争から独占へ-帝国主義という新しい段階に到達した20世紀初頭の世界資本主義を、事実の総体をとりあげて全面的に分析。激動の世紀を生きぬいてきた古典的名著の新訳。カウツキー主義批判の削除など、出版者によって改竄を受けた『帝国主義論』初版と現行版との240ヵ所以上もの相違を、邦訳史上はじめて克明に注記する。

感想・レビュー・書評

[izusakuさんの感想 · 2023年1月20日]

　なるほど、資本主義で自由競争が進むと資本（家）による独占段階が生まれる。その資本は産業家だけでなく金融資本が融合し、金融資本を中心とした「「参与」制度」（持ち株会社）による支配が生まれると。
　そして、独占段階が高じるとまだ略奪していない地域への植民がはじまり独占的領有への歩を進める。そして利害を争って世界大戦につながったということか。「世界を分割する」のが資本主義ということだ。
　さて、レーニンが本著を書いてから１００年余りを経て,
情報技術産業のGAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)が世界を席巻し、当時は予想もしなかったであろう中国が世界のヘゲモニー（覇権）に手を伸ばす。この状況を見てレーニンはどう分析するのだろう。

[yanaokさんの感想 · 2007年4月22日]

￥105

[ＰＡＬさんの感想 · 2007年4月4日]

私はレーニンを哲学者だの経済学者だのとは少しも思いません。でも、この本の訳者が日本共産党の大幹部だと言うことで、やはり政治家は少しばかりは語学も大事だと思わせる１冊です。でも、今更ロシア語を勉強する気はありません。
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[chimaさんの感想 · 2006年5月30日]

現在、勉強中。

著者プロフィール

1870年～1924年。本名はウラジミール・イリイッチ・ウリヤノフ（Владимир Ильич Ульянов）。ロシア社会民主労働党の分派・ボリシェビキの指導者として独自の国家論と党組織論を展開した。第一次大戦に際して自国を支持した社会主義者たちを論難し、戦争を内乱に転化することを唱える。1917年にはロシア10月革命を指導して、ソビエト政権を樹立した。著書に『唯物論と経験批判論』『帝国主義論』『何をなすべきか？』など。

「2011年 『国家と革命』 で使われていた紹介文から引用しています。」