- Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
- / ISBN・EAN: 9784406054102
作品紹介・あらすじ
1920年代のアメリカ南部。「ぼく」は、本が読みたいという気持ちでいっぱいでした。でも、黒人は図書館を利用することができません…。本と出会い、肌の色がちがっても、「自由」を求めてやまない人びとを知り、成長していく「ぼく」-。黒人の子どもたちを主人公に、本を読む楽しさや図書館の魅力について描いた絵本。
感想・レビュー・書評
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「1920年代のアメリカ南部。「ぼく」は、本が読みたいという気持ちでいっぱいでした。でも、黒人は図書館を利用することができません…。本と出会い、肌の色がちがっても、「自由」を求めてやまない人びとを知り、成長していく「ぼく」-。黒人の子どもたちを主人公に、本を読む楽しさや図書館の魅力について描いた絵本。」
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本が読めること、想像することの素晴らしさを改めて感じた。主人公のモデルである作家リチャード・ライトの本も読んでみたい。
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本との出会いが、こんなにも、
人の視野、仕事、世界が、広くなるんだ!
と、改めて、
本の偉大さ、を実感しました。
図書館で、
大人に読んでほしい絵本、
のコーナーにありました。
私は、図書館に行き、
自由に本を、
借りることが、できます。
とても、ありがたいこと、
なんだなあ、
できない方々も、
世界には、いっぱい、
いらっしゃること、
私の力だけでは、
何もできませんが、
図書館で、本を借りれることを、
日々、ありがたいことで、
当たり前のことでは、ないのだ、
と言うことを、
日々、大切にして、
本との時間を、
過ごそうと思いました。 -
黒人差別が凄まじいミシシッピ州の農園で生まれたリチャ-ド・ライト(Richard Wright 1908-1960)が、アメリカ黒人文学の先駆者と名を馳せるまでの幼少年期の苦難の時代に、文字を覚え、図書館で本を借りて読めることの喜びを伝える絵本。ひとりで本が読めるようになっても、高価な本を買うゆとりなどなく、町の図書館は公園や運動場と同じように、黒人の利用が禁止されていた時代、同じ職場の白人のフォークさんの「図書館カード」を貸してくれた勇気ある善意が、自由世界への旅立ちの切符となった、と回想しています。
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黒人は図書館を利用してはならない。
そんな時代に、どうしても本が読みたかった少年のお話。
この少年は、その後ベストセラー作家になったそうだ。
少年が図書館にお使いのフリをして本を借りに行った時の白人達の態度。
その時代には当たり前の事だったのかもしれないけど、同じ人間としてそんな事が出来るなんて信じられない。
ただ、少年を理解し、協力してくれる白人もいた。
権利を認められている少年の周りの無知な白人達よりも、この少年の世界は遥かに広いと感じる。
そして読書はその世界を更に拡げてくれる。
本ってほんとにすごいなー。 -
この本も、フォローしている方のレビューを読んで借りた。
アフリカ系アメリカ人の差別、苦悩の歴史は様々な本や映画で語られているが、図書館視点の本は初めてだった。
あまりにも当たり前に利用している図書館。
日本の図書館の歴史は、「夢見る帝国図書館」を読んで知るところとなったけれど、日本の図書館でも利用者に対する差別はあったのだろうか?
ほんの100年ほど前の話、アフリカ系の方達がいかに多くの苦難を乗り越えて、今に至る一つ一つの権利を勝ち取ってきたか、その一端がこの短い絵本の中からも伝わってくる。
2020.4.10 -
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「人種差別」に。
黒人差別の日常の一端が当時の少年の目を通して描かれた本。 -
ウィリアム ミラー (著), グレゴリー クリスティ (絵), 斉藤 規 (翻訳)
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1920年代メンフィス、黒人は図書館も利用できなかった。職場で、図書館カードを貸してくれたフォークさん、彼のおかげで本を手にして、世界を手にしたような気分に。それほどの差別が横行していたアメリカ。本で人の人生を変えられる。著書の「ブラックボーイ」も読みたい。