シェール革命 繁栄する企業、消える産業

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408110257

感想・レビュー・書評

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  • ★アメリカの強さを実感した。

    ★5年前の本であるが、この本の背景を踏まえて、現在の石油化学企業のエチレンプラントはどうなっているのか、中国のシェール開発は、ロシアからのエネルギー供給は、栗田工業、荏原製作所などの水処理技術は、など様々な興味が湧いた。

    ★シェール革命の父、ジョージ・ミッチェル氏の生涯も興味深かった。

  • シェールガス、オイルによって世界の何が変わりつつあるのか、なぜ米国が先行しているのか。よくわかります。日本企業がそこにうまく入ってるのも理解出来たが、足踏みしている日本国のエネルギー政策がこの状況の枠組みで見ると余計心配になる。

  • シェール革命による影響を様々な視点で分析した本。
    トピックス一つ一つは他のシェール関連本やメディア記事で見たことあるようなものが中心で、目新しさという点で劣るが、複数の視点からシェール革命を分析しており分かりやすく纏まっているという点では良本であると思う。パイプラインの規制やパイプラインアナリストの記述や、人材面の話は個人的に面白かった。
    シェール革命というフレーズは聞いてことがあるけど何かは知らない人にオススメである。

  • シェールガスと取り巻く環境について分かりやすく書かれている良書です。

    ”これまで世界の製造業は人件費の安さを求めて生産拠点を次から次へと移転させてきた。しかしシェール革命により、エネルギーコストが人件費と同等以上に、生産拠点を決める際の、あるいは生産移転を経営者に促す新たな要因として浮上してきた。”

    これは非常に重要なことで、世界の工場として中国に工場が集めたが、中国国内のインフレと共に人件費面でのメリットが無くなりつつある。さらにエネルギーコストが米国の方が安いとなれば、脱中国の方向性は加速するのではないでしょうか。
    また、中国にもシェールガスが埋蔵されているようですが、単にエネルギー埋蔵量の問題だけではなく、パイプラインというインフラの整備状況やベンチャーに投資するしくみ、地下資源の権利問題など米国が革命を起こせるまさに”土壌”が整っていた。

    エネルギーコストが投資を決めるとするのであれば、日本はどうすれば良いのか。リーマンショック以降に日本の製造業や韓国や中国に負けたのはデジタル家電など製造業の一部である。つまりコモディティ化した技術分野における生産性で負けた。日本にしか出来ない高度な技術力が必要とされる分野では以前リードしている。この高度な技術分野がシェール革命には必要とされている。

    また、本書で興味深かったのは既に日本はシェール革命の恩恵を受けているというところであった。
    ”震災直後の日本に大量のLNGを輸出してくれた国はカタール。カタールが米国のシェール革命によって大量の「余剰」を抱え込んでいてくれたおかげで、日本は急場を凌ぐことができた”

    国家戦略としてエネルギーがどうあるべきか。本書を読む前と後で考え方が変わる。

  • 世界のエネルギー供給構造が激変、21世紀はアメリカの世紀になる。高い技術を持つ日本企業にとっても大きなチャンス。

    石油をめぐって争った世紀が終わる。どんな未来になるのか。

  • ☆チャーリーおすすめの一冊!
    この本はすごく読みやすく、シェールガス革命によりなにが起こっているのか?
    これを理解するにはもってこいの本です。
    何処にチャンスがあるのか? 投資は何をすればいいのか?
    これを探るにも良い一冊だと思います。

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著者プロフィール

1956年東京都生まれ。80年、慶應義塾大学法学部を卒業し、野村證券に入社。その後、出版社勤務を経て、95年に経済政策シンクタンク「ハーベイロード・ジャパン」を設立。テレビ朝日系「サンデープロジェクト」「報道ステーション」などに長年にわたって出演。金融・経済誌への寄稿も多数。2015年、脳梗塞で倒れるが、リハビリを経て完全復帰。現在、BS11「タカラベnews&talk」に出演中。『京都企業の実力』『ローソンの告白』『農業が日本を救う』『中国ゴールドラッシュを狙え』など、著書多数。

「2020年 『冷徹と誠実 令和の平民宰相 菅義偉論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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