イスラム圏でビジネスを成功させる47の流儀

著者 :
  • 実業之日本社
3.00
  • (0)
  • (2)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 33
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408335049

作品紹介・あらすじ

やがて世界人口の半分はイスラム教徒になるかもしれないとされる今、すべてのビジネスマンは、チャンスがいっぱいのイスラム世界から目を離せない。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • vol.220 市場規模は200兆円!!知らないではすまされないマーケットとは?
    http://www.shirayu.com/letter/2013/000445.html

  • ■イスラム圏

    A.トルコは29歳以下の若年層が人口の半分を占め、急速な経済成長が期待される。西欧流の法治国家で、安心感もあることから、近年日本の各種業種の企業が進出を試みている。

    B.イスラム圏のオーナー社長の邸内には、「マジュリス」と呼ばれるサロンがある。国内外の賓客や政府系の高位高官、ビジネスエリートたちが毎晩のように顔を見せるので、人脈作りにはもってこいの場である。

    C.・「アラブの春」において、“独裁者=悪”が日本や欧米の共通認識である。だが、現地では彼らの支持者が少なくない。よって、独裁者の悪口を軽々しく口にすべきではない。

    D.イスラム圏の人々は、日本人に対して神秘性を抱いている。武士道精神、能や歌舞伎など、彼らに神秘性を感じさせるであろうことを勉強し、披露すると効果的である。

  • チェック項目11箇所。本書で紹介しているのは空理空論ではなく、あくまでもビジネスの現場体験に基づくイスラム式人心掌握術です、おそらく、日本人同士のビジネスでは役に立つのではないでしょうか? イスラム世界では、必ずしも、日本式のビジネスルールは通用しません、、では、日本人のどこが歓迎され、どういう点が敬遠されるのか?いま、日本企業の多くは中国に続く場所、いわゆる「チャイナ・プラスワン」を強く意識しています、そこで注目されているのが、2億5000万人という人口大国であるインドネシア、世界中でもっともイスラム人口の多い国です。中国の場合は限られた海岸線に工場群がひしめいているわけですが、1万8000を超える大小の島々で構成されるインドネシアは、国家全体が海に面していると表現しても過言ではなく、部品屋製品の輸送に強力な武器となります。イスラムの女性もやはりおしゃれがしたい! そこでどうするか? まずは下着に凝ります、化粧にも凝ります、ニカーブから覗く目にはアイラインやマスカラが丹念にほどこされ、強烈に自分をアピールしています。イスラム圏の人々がロレックスやピアジェの時計に飛びつくのは、一目見て、「カッコいい」と感じさせるデザインだからです、韓国のサムスンがイスラム圏への携帯電話の売り込みに成功したのも、その機能性はさることながら、日本人デザイナーはとても発送しないだろうと感じさせるようなファッショナブルなデザインにしたからだろうと思います。サプリメントは欧米が本場ではありますが、家電や自動車と同じく、この分野でも日本製の受けはたいへんにいいようです、日本国内の需要がほぼ飽和状態に達したいま、健康食品産業は新たな市場としてイスラム圏に目を向けるべきだと思います。彼らは、自国を離れるときにスーツを着用しますが、、一流のブランドを好む傾向にあります、日本製はこの分野でも信頼が厚く、メイドイン・ジャパンはブランドとみなされる、充分に売り込む余地はあるはずです。日本の教育の質の高さは、イスラム圏でも定評があります、とくにアラブ地域にはいまだ識字率が60~70%という国もありますから、教育分野にもビジネスチャンスはたくさんあるのではないでしょうか。香水というのは本来、相手の体臭に合わせて贈るものです、母親や妻にその香水を贈ると、「おまえはどうして俺の母親や妻の体臭を知っているんだ?」と、逆鱗に触れることにもなりかねないのです。「今日は金曜日だった!」「悪かったね」の一言があなたの評価を上げる。イスラム圏では、男女がペアーを組んで仕事をするというケースはほとんどありません。原発問題を問われなら、まずは日本国内における世論の現状を話すべきでしょう、原発反対デモを含めた、反原発の世論の高まりもお伝えすべきです、その上で、「私はこう考えます」と、自分の考えを自分の言葉で伝える、もっとも軽視されるのは原発事故の当事国の一員でありながら、自分の意見を持たない人、自分の言葉を持っていない人だということは肝に銘じておいてください。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。拓殖大学商学部卒業後、国立リビア大学神学部、埼玉大学大学院経済科学科修了。アルカバス紙(クウェート)東京特派員、在日リビア大使館渉外担当、拓殖大学教授等を経て、現在は笹川平和財団特別研究員、日本経済団体連合会21世紀政策研究所ビジティング・アナリスト。イスラム諸国に独自の情報網を持つ第一級の中東アナリストとして、マスコミ・講演等で発信を続ける一方、日本の中東政策にも提言をするなど、幅広く活躍中。

「2015年 『結局、世界は「石油」で動いている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐々木良昭の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×