- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408339412
作品紹介・あらすじ
街歩きをする人たちが気になる存在、知りたい存在を図鑑にしました。
街角に、街外れに、いつもあるのに私たちが「見ていない」ものたちが「見える」ようになると、街を見る目と理解が変わります。それらには、そこにある理由とその形である理由があります。人が介入することで、さらに変化していきます。
前著『街角図鑑』が「1mくらいのもの」、人が扱うスケールを対象にしていたとしたら、今回はそれとともに「もうちょっと大きいもの」「インフラそのもの」も見ていきます。
また、私たちが生活し、または移動する街・都市を構成しているものが何なのか、それを「見る」とはどういうことなのか。
論考「公園を観察する」(石川初)、「パーキングスケープ」(八馬智)、「都市鑑賞とは何か」(大山顕)を収録しています。
(図鑑の内容)
【街にあるもの】
配管
足場(小金井美和子)
玄関灯(内海慶一)
エアコン室外機(斎藤公輔)
ガスメーター
電気メーター
給水塔(小山祐之)
商店街
神社
路上園芸(村田あやこ)
残余地(島野翔)
【私たちを取り囲んでいるもの】
道路・歩道・通行帯
交差点
坂道
階段
歩道橋
踏切
高架橋脚(田村美葉)
見える地下(小金井美和子)
公園を観察する(石川初)
公園遊具
東屋(高橋英樹)
公園遊具
パーキングスケープ(八馬智)
駐車場
【街と街の間にあるもの】
川そのものと周辺のいろいろ
ダム(萩原雅紀)
田んぼ
畑
橋
トンネル
鉄塔(加賀谷奏子)
都市鑑賞とは何か(大山顕)
感想・レビュー・書評
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2020/10/5
ものの仕組み、名前を知っていると
何気ない風景も一変する。
あらゆるもの…インフラや仕組みの解説。
生活の中での知らないことが多すぎる。 -
配管、足場,交差点、歩道橋など街にあるものや,橋,ダム、トンネル、鉄塔など土木系のあれこれの分類や鑑賞ポイントを解説していて「へ〜!」って思うことが多数。
でも必ず読むべきこの本のキモは大山顕氏の巻末コラム「都市鑑賞とは何か」だと思う。「私にはなかなかこういうオリジナリティあふれる面白い着眼点は持てないなぁ…」なんて思っていたのだけど、都市鑑賞を楽しむにはそんなのは不要なのだという。
コロナ禍でわかりやすいイベントや観光地が壊滅してる中、行き場を失い多動をこじらせてウズウズしてる向きには最高のネタ帳であり,さらに自分でネタを生み出すヒントも詰まった一冊。 -
マツコの知らない世界みたいな内容
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ちょっと、いろいろ盛り込み過ぎかな?
路上観察入門といった感じです。 -
ぼくは「好き」が嫌いだった。
いいフレーズ。 -
最後の大山顕さんの文章が良かった。
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普段何気なく街中で見かけても「それが何なのか、何という名前なのか」気にかけないものは多い。それに興味を持った人達が駐車場、電気メーター、室外機、橋脚など各分野を観察し、名称や役割などを気ままに解説している。
ただ街中を歩くだけでも、ふと気にかけてみればいろんなモノが機能し、それに関心を持てば何でも面白く見えてくる。そんなことを感じさせてくれる。 -
街を歩いていて「あれはなんだろう?」と思ったことはありませんか?
街で見かけるなじみはあるけど名前も用途も知らないものたち。
君たちはこんな名前だったのか。
こんなことをしていたのか。
街を歩くのがきっと楽しくなるはず!
インタラクティブメディア学科 3年 -
前著「街角図鑑」でも、その説明の為にとても調べたなと感心していたが、本著においてはよりいっそう調べ上げており、ほんと御苦労様です。
後書きとして、図鑑らしからぬ長々な文章が載っているが、この論説が実に腑に落ちるもので唸る説得力がある。
ところで、前著における著者一覧では、実にバラバラな肩書きの集合で、鑑賞家は1人に過ぎなかったのに、本著ではでは鑑賞者が4人、鑑賞家、観察者、観察家が各1人と緩く揃ってきたのが気持ち悪い。