- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408453927
感想・レビュー・書評
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本を読む前、モウリーニョを誤解していた。
彼は本当に素晴らしいリーダーであり、尊敬すべき人だ。
リーダーのあり方を教えてくれました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現在、世界で最も注目されている欧州サッカー界のカリスマが、いかにしてチームを束ね、結果を残してきたかを語る本。単なる「監督」の枠を超え、組織の「リーダー」として、組織で戦う集団と変える彼のメソッドは、ビジネスリーダーに置き換えても参考になる。モウリーニョは多分ビジネス界でも(情熱があればの条件付きだが)、非常に優秀な経営者成り得るだろうと思わせるメソッドが本書には散りばめられてる。ただし、モウリーニョみたいになるためのノウハウ本ではないので、そこは自主的に補完する必要がある。あと、蛇足だが、本書の情報源がポルトとチェルシーに偏っており、インテル、マドリー関係者からのインタビューがないのは残念。(ので星3つ。)
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フットボールの監督という面をスポットを当てているが、ポルトガル、プレミア、セリアA、リーガそれぞれで成功を収めてきた優秀なリーダーとしての考え方が垣間見えた本だと思う。
基本的な考え方はとても前向きで監督という職業柄「勝てば選手のおかげ、負けたら監督の能力不足」と言われがちだが、負けてもあくまで前向きに物事を捉え、次に活かしていく考え方は別の職種でも活かしていけると思う。
特に営業という職種は「断られて当たり前」つまりは「負けて当たり前」になってくると思う。
それをいかに「何故失注したのか?失注した中でなにが良かったのか?次に何を活かせるのか?」という考え方にシフトする方法を教えてくれた。
またフットボールの監督はリーダーとしても有能でなければ指導力があってもチームはまとまらず、結果として負けてしまう。
これも普段の仕事に落とし込めると思う。
特にプレイヤーは全員が一流で個性がある。
それをまとめて同じ方向を向いてプレーさせる。
まさに会社と同じだと思う。
この本はその同じ方向に向かせるヒントが書いてあったと思う。
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サッカーを通したリーダー論だが、モウリーニョ自身の独創性が垣間見える。なかなか実践出来ないような内容も、サッカーを通じて選手と信頼関係を築いていく姿は素晴らしい。
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図書館
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いい言葉が多い本だった。
第1章で、モウリーニョ監督が負けた時に、負けた瞬間にそれはもう過去で、次の勝利に向けて手を打ち始めていた、という話。
第2章の、練習は試合を体現できる場でないと意味がない、という話。
第3章の、「リーダーがすべきことは命令を下すことではない。ガイドすることだ」という言葉。
第4章の、自分がやることに信頼と確信を持ち、それを皆に伝染させる、という話。
第6章の、感情は決断のプロセスで必ず重要な役割を果たしていて、感情と理性のバランスが大切である、という話。
第7章の、「偉大なチームとは、偉大な選手を抱えるチームではない。一丸となってプレーできるチームのことだ」という言葉。
いずれも含蓄が深い。 -
勉強になりました。
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サッカーでいうと、パスの練習だけをしてもいまいちだし、ドリブルの練習だけをしてもいまいち。実践の場面を想定した練習を行う事が本番につながるという。
要素を細かく分解してもかえって本質が見えにくくなるという複雑性の理論が面白い。この考え方はビジネスに応用できる。
そこまでは頭で(大枠は)理解できるのだが、後半モチベーション管理の話になると常人の域を超えている。マネジメント下の一人一人にあわせた対応でモチベーション維持を支援するというのだが、そこが規格外。すべてのメンバーに対するアプローチが明確に見えているかのような。国籍も言語も文化も全く違うはずなのに・・・。驚嘆。きっとその境地に至るまでには膨大な思考量と膨大な経験があったのだろうと推察。なるほどこの人はどこで何をやっても成功するのだと納得した。