メメント

著者 :
  • 実業之日本社
3.27
  • (3)
  • (8)
  • (14)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 89
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535388

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 小学校の低学年の頃、夜更けに布団の中に入ってから、ふと自分はいつ死ぬのだと考えた。きっかけはわからない。飼っていた虫か小動物がその日に死んでしまったとか、たぶんそんなところだろう。とにかく考えた。そしてとても強い恐怖に襲われた。

  • 「生彩」というものは特に感じなかった。これがありのままの思いだ、と言われれば「そうか」ととるしかないが。

  • <僕たち人間は、自分が必ず死ぬことを知ってしまった唯一の生きものだ。じゃあ、「死」ってなんだろう――。ペットの寿命。死後の世界について。宗教が果たす役割。戦争や大量殺戮が起きる理由。殺人事件はなぜニュース・バリューを持つのか。細胞不死のメカニズム。僕の人生で残された時間の量……etc.etc。煩悶を繰り返すドキュメンタリー作家が、死に関する様々な事象に想いをめぐらせ、考察し続けた二年半の記録。森達也版<メメント・モリ>。 >氏は自分を悪く見せようとすることがある。なのでこちらも好くか嫌うか決められない。

著者プロフィール

森 達也(もり・たつや)
1956年、広島県呉市生まれ。映画監督、作家。テレビ番組制作会社を経て独立。98年、オウム真理教を描いたドキュメンタリー映画『A』を公開。2001年、続編『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。佐村河内守のゴーストライター問題を追った16年の映画『FAKE』、東京新聞の記者・望月衣塑子を密着取材した19年の映画『i-新聞記者ドキュメント-』が話題に。10年に刊行した『A3』で講談社ノンフィクション賞。著書に、『放送禁止歌』(光文社知恵の森文庫)、『「A」マスコミが報道しなかったオウムの素顔』『職業欄はエスパー』(角川文庫)、『A2』(現代書館)、『ご臨終メディア』(集英社)、『死刑』(朝日出版社)、『東京スタンピード』(毎日新聞社)、『マジョガリガリ』(エフエム東京)、『神さまってなに?』(河出書房新社)、『虐殺のスイッチ』(出版芸術社)、『フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ』(ミツイパブリッシング)、『U 相模原に現れた世界の憂鬱な断面』(講談社現代新書)、『千代田区一番一号のラビリンス』(現代書館)、『増補版 悪役レスラーは笑う』(岩波現代文庫)など多数。

「2023年 『あの公園のベンチには、なぜ仕切りがあるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森達也の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×