- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408535715
感想・レビュー・書評
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「1000年の読書」の中で紹介されていて手に取った。
女性の旅をテーマにした短編集。
旅先の方言がそれぞれの物語にいい味わいを出している。
もの悲しい雰囲気のものが多かったけど、旅先が田舎だからか、どこかに温かさを感じさせる描写があり、バランスが取られていると感じた。
表題作「星がひとつほしいとの祈り」が一番好きだった。
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短編集。どのお話も、何かしら苦しい状況にある登場人物が、それでも生きていく姿が描かれている。だけど、生きていればいいこともある、というような描写はありません。みんなそれでも生きていくんですね。
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女性たちのとある日常を切り取った、短編集。
劇的でもあり、平穏でもあり、なのでしょうか。
生きていくってことは、様々な事が起きるもの、
個人的には“旅は寄り道”というのが、いいなぁ、、と。
“旅のことを、母は、人生の寄り道、と喩えてみた。”
こんな風に考えられたら、生きていくのにもハリが出るかな。
と、いろいろな岐路を見つめながら、考えています。 -
誰かを何かを失った女性たちを描いた短編集。
失って初めてそのかけがえのなさに気づいたり
失いたくなくて縋っていたものが案外ちっぽけなものだったり。
心残りや喪失感はそれぞれですが、彼女たちはみな少し強くなって
そして少しやさしくなって前を向こうとしていtます。
どの話も情景が目に浮かぶようで、詩的な情緒がありました。
ツバキやバラの花、
白神山地や四万十川の沈下橋、
佐渡島のトキや長良川の花火。
旅行にいきたいなーって気持ちになりますね。 -
いい短編集でした
ほっこりも
しんみりも
しっとりも -
どの話も良い!
リーチ先生的な感想だが、マハの真骨頂は短篇にあると思う。
「夜明まで」がリーチ先生につながっているのだろう。
土地風土と心情の連動、どの編を読んでも旅に出たくなる。 -
key word 短編集 娘と母の物語 絵の話はないよ
マハさんの絵画の話でない本もすごく面白くて、私はかなり好きです。この本も短編集で、読みやすい。
表題作の「星がひとつ〜」は特に引き込まれて読みました。 -
実際にある日本各地を舞台にした、
一話完結の小説です。
この中のある話が、
とある事件を彷彿とさせて、
素直に感情移入出来なかったのは少し残念です。
しかしながら、全体的に良かったです。
ちょっと重松清さんのような感じもあり。
私個人としては、
『椿姫』と『長良川』がぐっときました。 -
どれも心がほっこりする短編作品でした。
優しい気持ちになれました。