霧の城

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535951

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  • 信長が政略結婚として叔母を岩村城主の遠山家に嫁がせたことによる悲運の女性おつや。城主の夫の死後、織田の敵方である武田勢に攻められ、遠山家を守るため苦渋の決断で敵の大将と結婚し新たな城主として迎えることに。その後悲劇を迎えてしまう。
    この悲劇的な史実だけは知った時は、織田信長の残忍さとあまりにも悲しい人生を送った人だと言う思いが強かった。けれど、もしかしたら作品(史実に基づいたフィクションであるとは思うけれど)のように善右衛門とおつやの心が結ばれていたなら悲劇に中にも救いがあるような気が。
    そういう意味でこの作品は歴史を舞台にした恋愛小説と言ってもいいのかも。映画や大河ドラマにも出来そう。

著者プロフィール

1958年岐阜県生まれ。一橋大学卒業。1996年「一所懸命」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。98年『簒奪者』で歴史群像大賞、2003年『月ノ浦惣庄公事置書』で松本清張賞、04年『村を助くは誰ぞ』で歴史文学賞、08年『清佑、ただいま在庄』で中山義秀賞、14年『異国合戦 蒙古襲来異聞』で本屋が選ぶ時代小説大賞2014をそれぞれ受賞。『太閤の巨いなる遺命』『天下を計る』『情け深くあれ』など著書多数。

「2017年 『絢爛たる奔流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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