- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408538235
作品紹介・あらすじ
父の名は、徳川家康。
長篠、関ヶ原、大坂の陣……
宿命を背負った〈天下人の息子たち〉の
絶対に負けられない戦い――!
松平信康
結城秀康
徳川秀忠
松平忠吉
松平忠輝
『九十三歳の関ヶ原』著者、渾身の歴史小説!
父の背を見て、子は闘う――。
偉大なる父を持った息子たちは如何なる運命を辿ったのか――
松平信康――長男。母・築山御前、妻・五徳との嫁姑、夫婦関係が悲劇を…(「切腹」)
結城秀康――次男。双子で生まれ、家康の命で太閤秀吉の養子となるが……(「捨子宰相」)
徳川秀忠――三男。関ヶ原に遅参し、家康が面会を拒んだ真の理由は…(「汚名返上」)
松平忠吉――四男。一番鑓の功を上げるため井伊直政が取った謀とは…(「抜け駆け」)
松平忠輝――六男。家康から勘当され、謀反の罪を背負わされる――(「謀反や否や」)
感想・レビュー・書評
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家康の子供、長男信康から六男忠輝まで、それぞれを主人公に5章(五男信吉は除く)に分けて物語が展開される。兄弟がそれぞれ絡む場面ではそれぞれの視点で語られているから、その違いが明確になる。そういった趣向は良いのだけど、みんながみんな、親である家康に大小の不満を持ちながらブーブー言ってるだけで、なるほど家康のように歴史を作った人でなく、歴史に乗っかった息子たちが主人公では、芯のないボヤッとした話になってしまうのもしょうがないというものだろう。
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章で人物が異なります。私は、第2章捨子宰相、第4章抜け駆けが好きでした
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家康の息子達。と同時にお互いにライバルである兄弟。戦国武将として覇気のある信康の切腹は信長の意向ではなく徳川家が二分する危機感からの家康の選択。魔が差して手を付けた侍女が秀康を出産。秀康を認知する事無く後継ぎ候補から除外し外交の道具として使われた秀康。凡愚を装い務めて律儀に振る舞う秀忠。同腹の兄秀忠に微かなライバル心を抱く忠吉。戦国末期に有り余る覇気を出し家康に疎まれる忠輝。