- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408550626
感想・レビュー・書評
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ベタな安楽椅子探偵ものと思いきや、市の職員が市民の声を聞きながら問題を解決していくという設定が斬新だった。
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構成は手を変え品を変え、飽きがこないように工夫されている。「サービス」でなく「サーヴィス」ってのもそれっぽくてよい。
しかし、ミステリとしては…うーん。安楽椅子系なのだろうか、ほぼわかるはずのない謎を腕貫さんが解いてしまい、おいてけぼり感がある。腕貫さんでなくてもいいような… -
市役所の苦情処理係に相談すると 全て解決
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大学や病院、警察署などに突如現れる「市民サーヴィス課臨時出張所」では、意見、要望のほかに個人的な悩みも相談していいとの貼り紙がしてある。
そこに相談を持ち掛ける市民の悩みや謎を、無愛想ながら鋭い洞察力を持つ腕貫男が解決する。
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謎解きは、おもしろい。
でも、謎解きには関係ない部分で、何かいろいろと突っ込みどころがあって、最終的に☆3で。
おもしろいんだけど、つい「は?」て思っちゃうというか。
例えば、国立病院・国立大学内で「市民サーヴィス課臨時出張所」の貼り紙を見た人が、国立病院(大学)で働く人は国家公務員で、市民サーヴィス課なら市役所の職員、つまり地方公務員だろう、て思うんだけれど、それは間違ってはいないんだけれど、普通の人が貼り紙見た時点で、そんなこと考えるか? と。
あと、相談は、ウェイティングリストに名前を書いて、順番が来たら名前を呼ばれる方式なんだけど、それぞれの話の主人公(?)がそのリストの一番目に名前を書くのに、腕貫男が「順番が来たらお呼びします」て言うから、自分が順番の1番なのに、何ですぐに呼ばないんだ、て内心怒るわけ。
いや、心狭すぎるでしょ。
リストの1番目に名前書いたからって、相談を受けるのに準備があるのかもしれないし、そのくらいのことで、いちいち何か思わなくたって!
もちろん、そう思う人がまったくいないとは言わないけど、出て来る人出て来る人みんなが同じことを思うから、もう不自然すぎて。
それと、腕貫男は、持ち掛けられた謎に対して、ヒントのようなものを与えるだけで、明確な答えを言うわけではないんだけれど、腕貫男はすごい能力を持った人というキャラだからいいとして、相談した側が、たったあれだけのヒントで、一瞬にして閃くというのが、やっぱりちょっと不自然かな。 -
櫃洗市の事件。
お役所的に地味な探偵だけど神出鬼没で怪しい。さりげなく檀田と玄葉とか純也と葉子のその後が気になる。
探偵さんのこと知りたいから続き読みます。 -
どこにでも現れる市民サーヴィス課臨時出張所。
大学の構内、病院の待合室、警察署の中。
トレードマークは黒い腕貫。どんな小さな悩み事も聞きます。ささやかに解決に導く、腕貫探偵。 -
ミステリーなんだけどちょっと異色。探偵が登場するのだがやたら影が薄い。最後の最後まで名前すらわからないし、謎を解く役割は果たしているもののストーリー的には完全におまけな存在。まあ、その変り種っぽさががまあまあ面白かった。続編もあるけど、さてどうしようかな。