探偵・藤森涼子の事件簿 (実業之日本社文庫)

著者 :
制作 : 大矢 博子 
  • 実業之日本社
3.29
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本棚登録 : 80
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550787

感想・レビュー・書評

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  • 初読みの作家さんでした。20年程続いてるシリーズの傑作選でした。一年経つと主人公も一年年を取るという感じで、当時の世相(携帯がまだ普及してないとか、パソコンがフロッピーだとか)が出て来て、懐かしい感じです。 ただ短編集なので解決の仕方がちょっと端折りすぎかなぁと…もう少し深く書いても良かったかな。物足りない感じです。 女探偵とか好きなジャンルなんですが残念。

  • 「求む、バカな人」という求人に惹かれ探偵事務所の一員となった涼子の短編五作の傑作選。はじまりの二十八歳、三十五歳、探偵を辞め清掃のバイトをし結婚の話も出ている三十七歳。ボクササイズに通い探偵事務所の所長となっている四十二歳の話が犯人に負けない様子等格好良い。良い意味で癖のないシンプルさが滑らか。

  • 探偵藤森涼子のベスト短編集だけど、実際の時間とともに年を取っていて、空いた時間に何があったのか、とっても気になるので、他の本も読みたくなった。

  • いやー、久々に渋いの読みました。たまに本書のようなレトロ系ミステリー読むのも悪くないです。傑作選の名の通り、1992, 2000, 2002, 2006年と1人の女性の人生を追体験しながら当時の風俗に触れるのも面白い。MOディスクなんて久しぶりに聞きました。

  • しまった、読んじゃったよ!
    この本は、この探偵シリーズのダイジェスト版、
    良いとこ取りだったらしい。

    あ~、かなり面白そうなシリーズなのに、
    先に読んじゃったよ・・・。
    順番に読み進めて行きたかったのに、
    面白かったがゆえに、かなりショック。

    人間の醜さをかいまみさせながらも、
    後味が悪くない。
    甘いと非難されればそれまでだが、その甘さも私は好きだ。

  • 太田さんの作品の雰囲気って、なんだか好きなんですよねぇ(^^)
    読んでいて疲れないし(^^;
    藤森涼子シリーズの短編集でした。読んでから知りました( ̄▽ ̄;)


    さておき、短編集が主人公の年齢順に並んでいて、読んでいて話しと話しの間に何があったのか想像がついて、なかなかに面白かったです。
    説明チックでなくて、普通に読んでいて台詞とかから推測出来るというのがまた良いなぁと。

    やっぱり太田さんの作品の雰囲気って好きだなぁ♪

  • 太田忠司さんが20年前から執筆されている藤森涼子シリーズのオムニバス本。

    この本を編集された方のコメント(はじめに・解説)のおかげで、藤森さんが私たちと同じ時間を共有し、同じ年を召されていることを知りました。
    (主人公が探偵になるまえの20年前には、バブルがはじける前で、冬は毎週末にスキーをしていました。そうです・・・。)

    だいぶ以前に読んだ小説のダイジャストでしたので、今回も楽しめるのか、読む前は不安だったのですが、そして(?)、その不安を後押しするかのように読み出すとストーリーも思い出していったのですが、それでも展開にハラハラして、一気に読んでしまいました。

    今回初めて藤森シリーズを読まれる方も当然楽しめると思いますし、楽しまれましたら、今回の短編間を埋めるストーリーが何冊にもわたって出ていますので、そちらも手に取っていただけたら、より楽しめると思います。

    「解説」によると今秋にあたらしい本が出版されるとのことですので、今から楽しみにしています。

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著者プロフィール

1959年名古屋市生まれ。名古屋工業大学電気工学科卒業。81年「星新一ショート・ショートコンテスト」で「帰郷」が優秀作に選ばれる。その後、会社勤めをしながら「ショートショートランド」「IN★POCKET」にショートショートを掲載。1990年、長編ミステリー『僕の殺人』を上梓してデビュー。2022年『麻倉玲一は信頼できない語り手』が徳間文庫大賞2022に選ばれる。

「2022年 『喪を明ける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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