- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408552590
作品紹介・あらすじ
マラソン日本記録を持ち「陸上界の至宝」といわれる山城悟は、怪我と所属チームの解散危機で、引退の瀬戸際にいた。傲慢な山城に、かつて箱根駅伝を学連選抜チームとして共に走った仲間がサポートを申し出るが、彼は再起できるのか?熱き男たちの友情、葛藤、そして手に汗握る駅伝レースの行方は?スポーツ小説の金字塔『チーム』7年後の物語。
感想・レビュー・書評
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山城~~~!!!
自分だけのために走るストイックな傲慢ランナーの元に集まるチーム山城。怪我、挫折、実業団の解散、これまでにない困難にぶつかり、表面的には孤独に、内面的には助けを求めながら、素直になれない山城の感情が面白い。なんでこんな性格のひん曲がった彼を気になるのか?なんだかんだいって自分達の思いを勝手に背負わせ期待してしまっているのだろう。めんどくさいけど、ほっとけない奴
ランは孤独との戦いと思われがちだが、それぞれが様々な思いを背負い走るもの。市民ランナーも沢山背負ってます。さて早速チームⅢと思ったけどお腹いっぱい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『チーム』『ヒート』と読んできた読み手にとって、たまらない一冊。
何しろ登場する面々が、所属チームの解散で危機に直面しているあの天才ランナー山城、彼に手を差し伸べる『チーム』で共に戦った学連選抜の、浦、門脇、朝倉、それに『ヒート』でペースメーカーの身ながら山城とデットヒートを演じた甲本、そして学連選抜の監督吉池。これだけのメンバーが山城を支援し、彼が走る。これで面白くないわけがない。
しかも、山城はかつての山城ではなく、けがを克服し二年ぶりのレース。果たして走り切れるか、ゴールの先には何が待っているか、頁をめくるのももどかしい一冊。-
hongoh-遊民さん、おはようございます。
『チーム』で堂場さんのスポーツ小説好きになった私には気になる一冊。
hongoh-遊民さん...hongoh-遊民さん、おはようございます。
『チーム』で堂場さんのスポーツ小説好きになった私には気になる一冊。
hongoh-遊民さんのレビューを拝見して、ぜひぜひ読んでみたいとの思いが募っています!!
2015/11/08 -
心が熱くなり、そして読後の爽快な満足感。「ぜひぜひ」読んでみてください。
azu-azumyさんの感想待ってます。心が熱くなり、そして読後の爽快な満足感。「ぜひぜひ」読んでみてください。
azu-azumyさんの感想待ってます。2015/11/08
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4.0
チームの続編ですが、8年後くらいの話です。
山城中心の話でしたが、ここまで変わった奴はまぁ居ないよなってレベルの奴です。8年経っても変わってない、と思いきや、人間らしい所がちょいちょい出てきます。無敵の山城もやっぱり人間だったという感じです。元が変わってるだけに、ちょっと人間くさい所があったり、悩んだり、感謝したりという雰囲気がでるだけで、おぉ〜と思ってしまいます。
チームⅢもあるようなので、それも読んでみたいと思います。
堂場さんのスポーツ小説は、他のもこんな感じで男くさいのですかね、、面白いんですけど。
考えてみると登場人物に男しか居ないんですよね。笑 -
登場人物が年をとるのと呼応するように、話のドラマ性もグッと引き上がったように感じる。
引っ張りに引っ張って、これだっ!という名言が飛び出す幕の引き方には、お布団の中でゾクゾクした。
── その差、約20メートル。荒井にすれば、手を伸ばせばユニホームが掴めるほどの距離に見えていることだろう。あるいは、絶対に詰められないと早くも諦めているか。絶対的な距離は、主観によって様々に変化する。
陸上素人には淡々として見えてしまう長距離が、刻一刻と変化するF1レースのように見えてくるから不思議。作中でも、ランナーの身体は高度にチューンされた精密機械と言う。ただ、操縦するのは紛れもない人間の心。迷ったり勇んだり、時に逃げたりもする。
どんなにコントロールしていても天気のように変化する状況は避けられない。そこにフィットできるか。プラスに捉えられるか。自分の弱さや脆さとどこまでも付き合って整備しておかなければ、仲間をも巻き添えにしてしまいかねない。
かといって弱さをカバーするのがチームだと単純には言きれない気もする。この作品で使われるチームという言葉の方が、重みがずっしりしていて別物のように感じた。
およそ共感できない山城というロボコップ(古い)のような男をシリーズのど真ん中に置き続けているのは、作者の思いもその辺りにあるからではないか。自らを研ぎ澄ますことと、仲間と固い信頼を築くことの最終地点が、きっと同じ場所なんではないかしら。
本当に学びの多いシリーズ。
タイトルが別のスピンオフもあるみたいなので読んでみようと思う。 -
あの山城の故障から話ははじまる。
相変わらずの山城。
そして、「チーム」「ヒート」のメンバーが登場!
個人的にちょっとムネアツです~。
この作品でヒートの結末がどうなったのか知っちゃいました。
皆、それぞれの場でがんばっているかつてのメンバーが、
傲慢で腹のたつことも多い山城の再起(花道)に向けて
立ち上がる「チーム山城」
スポーツ選手のピークは短い。
あの強靭な山城でさえ、怪我のあと、前の身体に戻すのは難しい。
自分の身体のことを理解し、進路を決断していくこと。
スポーツ選手は過酷だな。
チームⅡも最後までは語られていない。
でも、満足できる作品でした。 -
「チーム」「ヒート」の登場人物たちがこの小説でも登場。
堂場瞬一さんの,陸上長距離シリーズ。
「日本マラソン界の至宝」と言われ「ベルリンマラソン」「東海道マラソン」で自身の持つ日本新記録を破ってきた山城悟。
選手生活をしている中で,怪我にはほとんど縁のなかった山城だが,左膝半月板損傷で長期の離脱を余儀なくされる。さらに,所属チームの解散が取り沙汰され,山城の居場所がなくなり,引退も考えるようになる。
浦大地を始めとする,かつての学連選抜チームが「チーム山城」を立ち上げサポートするというが……。
また,浦は怪我にも何度も悩まされ,引退を決意する。だが,引退を決めたのとほぼ同時期に母校の城南大学の陸上競技部の監督就任を要請され,それを受けることにした。
監督就任後,初めての箱根駅伝予選会で,11位。城南大の箱根本戦出場は成らなかった。だが11位となったことで,浦に学生連合チームの監督が回ってきた。
あのときの学連選抜とは,チームの位置づけも,選手の能力も,モチベーションも違う中でどうやって導いていくのか。監督として駆け出しの浦には,まだ想像もつかなかった……。
山城,浦だけでなく「チーム」で学連選抜だった門脇や朝倉,城南大陸上部の主務だった青木,それから「ヒート」の「東海道マラソン」でペースメーカーだった甲本。それぞれの登場人物が出てくるたび,ああっとなります(笑)。
長距離を走るということ。それぞれにとっての人生なんだなあと。
山城のように,常に日本のトップを走っていたもの。浦のように怪我に悩まされ,実業団ではいい成績を挙げられないまま引退するもの。門脇のように,高校の指導者として陸上に関わっていくもの。
走るという行為はそれぞれのあり方で,それぞれの人生で。
うまく言葉に出来ないですけど,尊いです。
レースでのそれぞれの心情の描き方が,本当にすごくて。
何度でも読みたいです。 -
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フォロー&コメントありがとうございまし。
フォロバさせていただきました。
安定した面白さのスポーツ小説シリーズですよね。フォロー&コメントありがとうございまし。
フォロバさせていただきました。
安定した面白さのスポーツ小説シリーズですよね。2018/03/12 -
いいね!+コメント+フォロー、ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。<(+_+)
堂場作品は、ここんとこスポーツもの...いいね!+コメント+フォロー、ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。<(+_+)
堂場作品は、ここんとこスポーツものばっかり読んでます。
ほぼハズレなしですね。2018/03/13
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#読了。
孤高の天才ランナー山城は怪我からの回復に時間に時間がかかる中、所属する社会人チームも陸上から撤退することになり、引退も考えなくてはいけない状況に追い込まれる。浦を中心に、かつて箱根の学生連合で出合ったチームの面々が山城のサポートを買って出るが。。。
「チーム2」となっているが、キング→チーム→ヒート→チーム2という流れ。まだ読んでいない方はこの順番で読むことをお勧め。チームの学生連合の面々に加え、須田や甲本なども登場し「チーム山城」を立ち上げるあたりは、懐かしの面々が登場し楽しめた。 -
面白かった。
今回も最後まで引き込まれる。
あの山城が、怪我と廃部の危機に。
頼ることを知らない男と、彼をサポートしたい男たちの、葛藤や絆。
年齢を重ねた彼らだが、学生の頃を彷彿とさせる熱さがあった。
浦が率いる、学生選抜の箱根駅伝も泣けた。
臨場感満点のスポーツ小説。 -
堂場作品スポーツものにハズレなし!(たぶん)。
山城君の心理状態の揺れ具合の描写が秀逸。
レース中の長~いシーンも相変わらずウマく文句なし。-
ハズレなしと聞けば、安心してⅡにも挑めますっ!! 躊躇してたんですが私も一緒に(脳内で)もう一度走りますっ!
ありがとうございます。ハズレなしと聞けば、安心してⅡにも挑めますっ!! 躊躇してたんですが私も一緒に(脳内で)もう一度走りますっ!
ありがとうございます。2015/10/25 -
コメありがとうございます。m(__)m
安心してください、面白いですよ!(←今流行りのヤツのつもり)
Ⅰの感動には及ばないかもし...コメありがとうございます。m(__)m
安心してください、面白いですよ!(←今流行りのヤツのつもり)
Ⅰの感動には及ばないかもしれませんが、山城君の人間味が随所に出ていてナカナカ良かったです。2015/10/26
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