アリバイ崩し承ります (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 171
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408555485

感想・レビュー・書評

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  • 【アリバイ崩しは時計にまつわる依頼】
    【アリバイがあると主張する人は、何時何分、自分はどこそこにいたと言います。つまり時計がその主張の根拠となっている】
    【ならば、時計屋こそが、ありばいの問題をもっともよく扱える人間である】

    そんな先代店主の方針を守ってる 時計屋の女の子に

    新米刑事が難事件のアリバイ崩しをを数々依頼する…

    ※短編のお話が7話入ってて
    少し1話1話短く感じましたが
    空き時間や、休憩時間に読むのお薦めです♪ヽ(´▽`)/

  • 淡々と読み進め、終わってしまった。
    最後を読んでて思ったんだけど、あんなにアリバイ崩しお願いしたり、お話してる様子なのに、まだ「お客様」って呼ばれてるの?
    そこが一番気になってしまいました…
    アリバイ崩しっていう内容は面白いので、もう少し刑事さんと時計屋さんの性格とか、人間性が分かるともっととっつきやすいかな。

  • autumn522akiさんの「時計屋探偵の冒険」のレビューを読んで惹かれるものがあり、文庫になっているシリーズ最初のこの本から読んでみた。

    「時計修理承ります」だけでなく「アリバイ崩し承ります」という貼り紙がある時計店の店主・美谷時乃が、祖父譲りの推理力を発揮して警察が頭を悩ませる難事件のアリバイ崩しを行うというお話。
    7つの短編からなり手を変え品を変え、アリバイ崩しの教科書とも言えるような話が続く。
    色々とヒントは撒かれているのだけれど、いやぁ何回読んだとしても、時乃が警察の話を聞いただけで導く真相まで、私にはとても辿り着けないな。

    シンプルにアリバイ崩しに集中していて、時乃や祖父の人となりにあまり触れられていないのがやや物足りなかったので、小学校4年生の時乃が祖父から謎の解き方を教え込まれる一端が見えた第5話は面白く読めた。
    かなり偶然が重なってはいるけど山荘の時計台で起きた殺人のアリバイを崩す第6話が話の作りとしては好き。

    • autumn522akiさん
      ニセ人事課長さん、こんばんは!
      レビュー読んでい頂いて、ありがとうございますmm

      そうなんですよね~、私もこんなのわかんねーよっ と...
      ニセ人事課長さん、こんばんは!
      レビュー読んでい頂いて、ありがとうございますmm

      そうなんですよね~、私もこんなのわかんねーよっ と思いながら読んでました^^

      ちなみに浜辺美波さんでTVドラマ化されていて、原作の雰囲気が出ててよかったですよ。お時間と機会があれば是非どうぞ。
      2022/10/14
    • ニセ人事課長さん
      autumn522akiさん、コメントありがとうございます。

      いつもレビューを拝見させていただいています。
      遡ってこの本のレビューも...
      autumn522akiさん、コメントありがとうございます。

      いつもレビューを拝見させていただいています。
      遡ってこの本のレビューも読ませていただきましたが、こちらも参考になりました。

      美波ちゃんのドラマのことは他の方々のレビューでも結構触れられていましたね。
      私は未見ですが確かに雰囲気としてはピッタリだと思います。
      ちょっと見たくなってしまいました。
      2022/10/14
  • 時計屋さんが事件を解決するお話
    時間がアリバイを崩す鍵って分かってるので、途中で何となく気づくのよね…
    傾けて写真とった?部屋の時間ズラした?
    友人の記憶が曖昧になるように細工するって無理ない?何かした日にちって、だいたい分かるよね
    そん時は分からんくても、後ほど思い出すはず
    そんな曖昧なトリックって信じれん

    これを読みよった時、浜辺美波ちゃんでドラマ始まったから超驚いた!!

  • 時を戻すことができましたアリバイは、崩れました!

    〜簡単なあらすじ〜
    『美谷時計店には「時計修理承ります」とともに「アリバイ崩し承ります」という貼り紙がある。難事件に頭を悩ませる新米刑事はアリバイ崩しを依頼する。』

    本格ミステリをこってり好きな人も、あっさり好きな人も軽く楽しめる作品と思う。
    よく考えれば解けそうな謎が多いです。

    クローズドサークル好きとしては、やはり「時計屋探偵と山荘のアリバイ」がおすすめ。
    この話は図もあるし推理しやすいと思う。

    探偵の美谷時乃さんはとてもチャーミング。
    浜辺美波ちゃんならピッタリ♪ドラマに間に合ってよかった。

    2019本格ミステリベスト10 第1位

    • くるたんさん
      けいたん♪こんにちは♪

      私もこれ単行本で読んだよ♪
      なかなか唸らされたのを憶えてる♪
      新米刑事さん、こんなに情報もらしていいの?ってツッコ...
      けいたん♪こんにちは♪

      私もこれ単行本で読んだよ♪
      なかなか唸らされたのを憶えてる♪
      新米刑事さん、こんなに情報もらしていいの?ってツッコミたくなったけど(笑)
      2020/02/02
    • あいさん
      くるたん♪

      こんにちは(^-^)/
      うん、解けそうだからちょっと考えて唸らされて解けなかった(笑)
      新米刑事さんの情報漏らしが気...
      くるたん♪

      こんにちは(^-^)/
      うん、解けそうだからちょっと考えて唸らされて解けなかった(笑)
      新米刑事さんの情報漏らしが気になってダメと思う人も多いよね。
      私は深く考えないことにした(*≧艸≦)
      知念さんのアドバイスありがとう!
      「仮面病棟」は映画のみにします。
      2020/02/02
  • 鯉川商店街にある美谷時計店には、「時計修理承ります」とともに「アリバイ崩し承ります」という張り紙がある。
    新米刑事の僕は、難事件の解決の為その時計店にアリバイ崩しを依頼してみる事にした。


    本格ミステリ・ベスト10で一位を取り、テレビドラマにもなった、アリバイ崩し特化の連作短篇ミステリ。
    アリバイ崩しやアリバイ探しを承ってくれるちょっと変わった時計店を舞台に、店主の安楽椅子探偵の女性が7つの事件を解決します。

    アリバイ崩しに特化している所が最大の魅力ではあるのですが、その分キャラクター造形なんかは少し弱めで、ミステリは犯人の動機を聞くのが一番楽しいという私のようなタイプには若干物足りなさもありました。

    ですが、1つ1つのストーリーは短いながらもどの話も趣向を凝らしたミステリ。それぞれ雰囲気の違うアリバイ崩しを心行くまで楽しめます。
    安楽椅子探偵ものはWikipediaによると読者と探偵を平等な条件に置けるという特徴があるそうですが、同じ情報を与えられたところでさっぱり解ける気がしません。ええっ? と驚くような推理の飛躍がなんとも軽やか。
    楽しかったです。

  • シンプルで読みやすいミステリー小説。

    全7編の短編小説です。

    一つ一つのストーリーは短いですが、しっかり本格派ミステリーです。3話辺りから、時乃さんのアリバイ崩しよりも前に解き明かそうと意気込んで読みましたが、全く歯が立ちません。時乃さんに完全敗北。

    短編小説でありながら本格派ミステリーの巧妙を感じられる。小説初心者の方にぴったりの一冊です

  • 冒頭から、いくら捜査に行き詰まっているとはいえ新米刑事が下調べもせず、“アリバイ崩し承ります“の看板をたまたま目にして試しに頼んでみるかのノリで、関係者外に単独判断で話すのは如何なものかと突っ込みたくなった。
    主人公か刑事ではなく事件に巻き込まれやすい体質の一般人か、ベテラン刑事がヒントくらい貰えたら儲けものだ、と結構はしょった話を聞かせるとか、上司などからあの時計屋は俺も困った時に使ってるからお前も一度行ってみたらどうだというお墨付きがあった〜とかならまだ理解できる。
    (ちなみに5話の時計屋の祖父の話にて、祖父の頃も主人公のように刑事や推理作家からアリバイ崩しを頼まれていたと語っている。祖父の歴史が分からないのでそこはまだ納得できるが、5話に出す情報ではない気もする。)

    読みやすい文章だから軽く見えてしまうのもあるかもしれないが、都合が良すぎるように感じられるものが度々あった。

    トリック自体は面白いのだが、事件の説明や時計屋に事件を持ってくるだけでそれ以上は印象に残らず、新米刑事の存在が薄い。また、時計屋も祖父との思い出話は良かったが、孫娘自身のキャラクター性が乏しい。その分、良くも悪くも映像化しやすそうではある。

  • どこかでタイトル聞いたことあるなって思っていたらら、浜辺美波主演でドラマ化された物語。
    ドラマも見てみたい。

    いわゆる謎解きミステリーで、ヒューマンドラマはありません。謎解きが好きな方にはお勧めです。
    自分はヒューマンミステリーのほうが好きだけど..

    ストーリとしては、
    7つの連作短編(7つの事件)を解決していくもの。
    主人公の美谷時計店には「時計修理承ります」に加えて「アリバイ崩し承ります」の張り紙が。
    しかも、その料金は1件5000円。安くないですか(笑)
    さらに、店主は若い女性の時乃。
    そこに新米刑事はアリバイ崩しを依頼し、事件を解決していく物語。

    時乃の台詞が格好いい
    「時を戻すことができました」

    この子、何も悩まず、話を聞いただけであっという間に謎を解いちゃうんだけど(笑)
    ま、それはさておき、エンターテイメント作品として楽しめます。

    謎解き好きにはお勧めの物語

  • 祖父を引き継いで経営している美谷時計店では普通の時計以外に「アリバイ崩し承ります」の貼り紙を出し、アリバイを崩すまたはアリバイを探してくれるという。
    新米刑事は守秘義務違反だとわかっていながら、こっそり相談すると、美谷は立ちどころに「時を戻すことができました。アリバイは崩れました」と事件を解決に導くのである。
    ミステリー物としてのパターンは心地良いものの、相談した瞬間に解決するというのが早すぎて、ずっとわからなかった警察がバカみたいに感じてしまう。やっていくそばから答えがあるはずのミステリー版なぞなぞクイズのような気がした。

著者プロフィール

1971年、埼玉県生まれ。京都大学推理小説研究会出身。サークル在籍中は「犯人当て」の名手として知られた。2004年、『アルファベット・パズラーズ』でデビュー。13年、『密室蒐集家』で第13回本格ミステリ大賞を受賞。18年刊行『アリバイ崩し承ります』は「2019本格ミステリ・ベスト10」国内ランキング第1位に、20年には連続ドラマ化され、大きな反響を呼ぶ。著書に『仮面幻双曲』『赤い博物館』『ワトソン力』『記憶の中の誘拐 赤い博物館』、訳書にエドマンド・クリスピン『永久の別れのために』、ニコラス・ブレイク『死の殻』がある。

「2022年 『時計屋探偵の冒険 アリバイ崩し承ります2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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