アリバイ崩し承ります (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
3.34
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本棚登録 : 1980
感想 : 171
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408555485

作品紹介・あらすじ

時計屋店主の美谷時乃は、時計の修理はもちろん、アリバイ崩しを行う。刑事が依頼すると…。本格ミステリーベスト10、第1位!

感想・レビュー・書評

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  • アリバイ崩しの報酬は
    一回五千円。お値打ち。

    たった一つの気になる
    言動から、

    崩しようがない堅固な
    アリバイをたちまちの
    内に解いてみせる。

    柔軟な発想力を備えて、
    人心の機微というかを
    知り尽くしていないと
    為せない技ですよね。

    著者は、本格ミステリ
    作家クラブ会員。

    クラブは本格ミステリ
    大賞を創設・運営する
    母体として二〇〇〇年
    にスタート。

    これを機に、他の選出
    作品にも触れてみよう
    と思いました。

  • 安楽椅子探偵ってヤツやな。

    しかし…
    事件のあらまし聞いて、
    即、

    「時を戻すことがでしました」
    (アリバイが崩れた事。時計屋さんが本職だから、こんなセリフ?)

    が、速攻というか、秒殺過ぎるやん!
    まぁ、浜辺美波ちゃんやから、何でも許せるけど(ドラマ化の時の主役)(^◇^;)

    こんなん刑事さん、今まで、みんなで悩んでたん何やったん?ってならんの?
    とは思う。

    はじめから、聞いとけば?とは思うけど、スイスイ読めて、アリバイがどうなってるかを悩んでる隙を与えてくれない速攻さが、逆に新鮮ではある!

    なんと言っても、浜辺美波ちゃんだし!








    夢のない話になるけど、商店街の時計屋では、おじいちゃんの遺志を継ぐのはなかなか厳しいんで、アリバイ崩し(探偵業)に主軸を移した方が…
    せめて、成功報酬5千円やなく、10倍ぐらい貰っても…^^;
    まぁ、余計なお世話か…

  • 【アリバイ崩しは時計にまつわる依頼】
    【アリバイがあると主張する人は、何時何分、自分はどこそこにいたと言います。つまり時計がその主張の根拠となっている】
    【ならば、時計屋こそが、ありばいの問題をもっともよく扱える人間である】

    そんな先代店主の方針を守ってる 時計屋の女の子に

    新米刑事が難事件のアリバイ崩しをを数々依頼する…

    ※短編のお話が7話入ってて
    少し1話1話短く感じましたが
    空き時間や、休憩時間に読むのお薦めです♪ヽ(´▽`)/

  • 時計屋さんがアリバイトリックを見破る? 大胆かつ緻密に解き明かす技がお見事 #アリバイ崩し承ります

    ある商店街に時計屋さん、若い女性が店主として営んでいる小さなお店だった。時計の販売や修理を行うかたわら、1回 5,000円でアリバイ崩しの相談も行う不思議なお店だった。ある日、事件解決に困った刑事がこの店を訪れることになり…
    全七編が収録された、アリバイ崩し本格ミステリー短編集。

    どの短編のアリバイトリックも、すべて長編にアレンジできるくらい良質ですね。
    七編もあるので少し舐めてたんですが、なかなかどうして、どれも驚く仕掛けが組み込まれていました。しかもロジカルで緻密なんです、いやーすごい。

    どの作品も面白いんですが、特に以下2話が最高でした。

    ■第5話 時計屋探偵とお祖父さんのアリバイ
    孫とお爺さんのホンワカしたやり取りが素敵。
    単純なトリックながらも、本気で構築されていてる名作。お見事一本!

    ■第6話 時計屋探偵と山荘のアリバイ
    雪山の山荘&アリバイトリックのガチ本格ミステリー。もうこれ肉付けして長編でよくないですか。
    シンプルかつスマートな作品なので、普段本格ミステリーを読まない人に、良さを分かってもらうには最適ですね。初心者さんに是非読んでもらいたい短編でした。

    主人公である時計屋の女性の店主が魅力的ではあるのですが、正直ちょっと惜しい。
    決め台詞、独特の雰囲気、頭脳明晰、切れ者であることはわかるのですが、人柄がイマイチ伝わってこないんですよね。
    短編集なのでしかたないのですが、できれば人間味がわかるエピソードや過去の描写があると魅力がさらに膨らむかなーと思いました。

    手に取りやすい本格ミステリーで、特に本格ミステリー初心者さんにオススメできる作品です。すでに二作目も出ているようですので、新作も楽しみたいです!

    • アールグレイさん
      こんにちはakiさん(^_^)/

      ・・・・Twitterで誰かフォローする人でもいないかな?・・・・
      そんなことを考えていたら・・・・秋さ...
      こんにちはakiさん(^_^)/

      ・・・・Twitterで誰かフォローする人でもいないかな?・・・・
      そんなことを考えていたら・・・・秋さん、偶然見つけてしまいました!
      イヤなら外しますが、ブクログとTwitter、うるさいときにはスルーして下さいね!
      (*^。^*)
      2022/10/13
    • autumn522akiさん
      アールグレイさん、こんばんはです♪

      はい、いますよ。ぜひ語り合いましょう~
      https://twitter.com/autumn52...
      アールグレイさん、こんばんはです♪

      はい、いますよ。ぜひ語り合いましょう~
      https://twitter.com/autumn522aki
      2022/10/14
    • アールグレイさん
      こんばんは★遅くに失礼です。
      m(._.)m
      よかったです。ちなみに、他にも両方で仲良くしている方、いますよ。
      よろしく(^_-)-☆
      こんばんは★遅くに失礼です。
      m(._.)m
      よかったです。ちなみに、他にも両方で仲良くしている方、いますよ。
      よろしく(^_-)-☆
      2022/10/14
  • 淡々と読み進め、終わってしまった。
    最後を読んでて思ったんだけど、あんなにアリバイ崩しお願いしたり、お話してる様子なのに、まだ「お客様」って呼ばれてるの?
    そこが一番気になってしまいました…
    アリバイ崩しっていう内容は面白いので、もう少し刑事さんと時計屋さんの性格とか、人間性が分かるともっととっつきやすいかな。

  • autumn522akiさんの「時計屋探偵の冒険」のレビューを読んで惹かれるものがあり、文庫になっているシリーズ最初のこの本から読んでみた。

    「時計修理承ります」だけでなく「アリバイ崩し承ります」という貼り紙がある時計店の店主・美谷時乃が、祖父譲りの推理力を発揮して警察が頭を悩ませる難事件のアリバイ崩しを行うというお話。
    7つの短編からなり手を変え品を変え、アリバイ崩しの教科書とも言えるような話が続く。
    色々とヒントは撒かれているのだけれど、いやぁ何回読んだとしても、時乃が警察の話を聞いただけで導く真相まで、私にはとても辿り着けないな。

    シンプルにアリバイ崩しに集中していて、時乃や祖父の人となりにあまり触れられていないのがやや物足りなかったので、小学校4年生の時乃が祖父から謎の解き方を教え込まれる一端が見えた第5話は面白く読めた。
    かなり偶然が重なってはいるけど山荘の時計台で起きた殺人のアリバイを崩す第6話が話の作りとしては好き。

    • autumn522akiさん
      ニセ人事課長さん、こんばんは!
      レビュー読んでい頂いて、ありがとうございますmm

      そうなんですよね~、私もこんなのわかんねーよっ と...
      ニセ人事課長さん、こんばんは!
      レビュー読んでい頂いて、ありがとうございますmm

      そうなんですよね~、私もこんなのわかんねーよっ と思いながら読んでました^^

      ちなみに浜辺美波さんでTVドラマ化されていて、原作の雰囲気が出ててよかったですよ。お時間と機会があれば是非どうぞ。
      2022/10/14
    • ニセ人事課長さん
      autumn522akiさん、コメントありがとうございます。

      いつもレビューを拝見させていただいています。
      遡ってこの本のレビューも...
      autumn522akiさん、コメントありがとうございます。

      いつもレビューを拝見させていただいています。
      遡ってこの本のレビューも読ませていただきましたが、こちらも参考になりました。

      美波ちゃんのドラマのことは他の方々のレビューでも結構触れられていましたね。
      私は未見ですが確かに雰囲気としてはピッタリだと思います。
      ちょっと見たくなってしまいました。
      2022/10/14
  • 時計屋さんが事件を解決するお話
    時間がアリバイを崩す鍵って分かってるので、途中で何となく気づくのよね…
    傾けて写真とった?部屋の時間ズラした?
    友人の記憶が曖昧になるように細工するって無理ない?何かした日にちって、だいたい分かるよね
    そん時は分からんくても、後ほど思い出すはず
    そんな曖昧なトリックって信じれん

    これを読みよった時、浜辺美波ちゃんでドラマ始まったから超驚いた!!

  • 時を戻すことができましたアリバイは、崩れました!

    〜簡単なあらすじ〜
    『美谷時計店には「時計修理承ります」とともに「アリバイ崩し承ります」という貼り紙がある。難事件に頭を悩ませる新米刑事はアリバイ崩しを依頼する。』

    本格ミステリをこってり好きな人も、あっさり好きな人も軽く楽しめる作品と思う。
    よく考えれば解けそうな謎が多いです。

    クローズドサークル好きとしては、やはり「時計屋探偵と山荘のアリバイ」がおすすめ。
    この話は図もあるし推理しやすいと思う。

    探偵の美谷時乃さんはとてもチャーミング。
    浜辺美波ちゃんならピッタリ♪ドラマに間に合ってよかった。

    2019本格ミステリベスト10 第1位

    • くるたんさん
      けいたん♪こんにちは♪

      私もこれ単行本で読んだよ♪
      なかなか唸らされたのを憶えてる♪
      新米刑事さん、こんなに情報もらしていいの?ってツッコ...
      けいたん♪こんにちは♪

      私もこれ単行本で読んだよ♪
      なかなか唸らされたのを憶えてる♪
      新米刑事さん、こんなに情報もらしていいの?ってツッコミたくなったけど(笑)
      2020/02/02
    • あいさん
      くるたん♪

      こんにちは(^-^)/
      うん、解けそうだからちょっと考えて唸らされて解けなかった(笑)
      新米刑事さんの情報漏らしが気...
      くるたん♪

      こんにちは(^-^)/
      うん、解けそうだからちょっと考えて唸らされて解けなかった(笑)
      新米刑事さんの情報漏らしが気になってダメと思う人も多いよね。
      私は深く考えないことにした(*≧艸≦)
      知念さんのアドバイスありがとう!
      「仮面病棟」は映画のみにします。
      2020/02/02
  • 鯉川商店街にある美谷時計店には、「時計修理承ります」とともに「アリバイ崩し承ります」という張り紙がある。
    新米刑事の僕は、難事件の解決の為その時計店にアリバイ崩しを依頼してみる事にした。


    本格ミステリ・ベスト10で一位を取り、テレビドラマにもなった、アリバイ崩し特化の連作短篇ミステリ。
    アリバイ崩しやアリバイ探しを承ってくれるちょっと変わった時計店を舞台に、店主の安楽椅子探偵の女性が7つの事件を解決します。

    アリバイ崩しに特化している所が最大の魅力ではあるのですが、その分キャラクター造形なんかは少し弱めで、ミステリは犯人の動機を聞くのが一番楽しいという私のようなタイプには若干物足りなさもありました。

    ですが、1つ1つのストーリーは短いながらもどの話も趣向を凝らしたミステリ。それぞれ雰囲気の違うアリバイ崩しを心行くまで楽しめます。
    安楽椅子探偵ものはWikipediaによると読者と探偵を平等な条件に置けるという特徴があるそうですが、同じ情報を与えられたところでさっぱり解ける気がしません。ええっ? と驚くような推理の飛躍がなんとも軽やか。
    楽しかったです。

  • うーん

    本当にごめんなんだけど、

    決めゼリフが決まってないと思ってしまいました。

    プロットは面白いし、
    アリバイ=時間=時計屋って発想は
    良かったです。

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著者プロフィール

1971年、埼玉県生まれ。京都大学推理小説研究会出身。サークル在籍中は「犯人当て」の名手として知られた。2004年、『アルファベット・パズラーズ』でデビュー。13年、『密室蒐集家』で第13回本格ミステリ大賞を受賞。18年刊行『アリバイ崩し承ります』は「2019本格ミステリ・ベスト10」国内ランキング第1位に、20年には連続ドラマ化され、大きな反響を呼ぶ。著書に『仮面幻双曲』『赤い博物館』『ワトソン力』『記憶の中の誘拐 赤い博物館』、訳書にエドマンド・クリスピン『永久の別れのために』、ニコラス・ブレイク『死の殻』がある。

「2022年 『時計屋探偵の冒険 アリバイ崩し承ります2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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