アンソロジー 初恋 (実業之日本社文庫)

著者 :
制作 : 大崎 梢 
  • 実業之日本社
3.32
  • (1)
  • (10)
  • (18)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 137
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408555584

作品紹介・あらすじ

短編の名手9人が描く初恋。大崎梢/篠田真由美/柴田よしき/永嶋恵美/新津きよみ/福田和代/松村比呂美/光原百合/矢崎存美

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 9編どれも良かったなぁ。青春の中の初恋、というストレートなものはなくて、初恋を思い出す再会や同窓会、晩年といったシチュエーションに大人の複雑な心情が見え隠れするのにドキドキする。
    最初の『レモネード』、最後の『迷子』は"初恋"らしい、瑞々しいテイストで、その間に不穏な終わりを迎える『アルテリーベ』や『カンジさん』が入るという構成も好き。
    ブロンズ彫刻が導く過去の夢『触らないで』、おばあちゃんと若者がデートする『最初で最後の初恋』がとくに好み。しんみりとして、全身で恋をしていたかつての女の子に思いを馳せる読後感がいい。

  • アミの会(仮)のアンソロジー。
    大人の「ファーストラブ」とのことで、大崎梢さんの「レモネード」な感じの作品集かなと思って読んでいましたが、色々な形の初恋の話でした。

    福田和代さんの「カンジさん」みたいな、ちょっとゾワッとくる話もありましたが、好みの展開が多かったですね。
    松村比呂美さんの「迷子」で暖かな気持ちになって読み終わることができました。

  • アミの会の面々が描く初恋、色々な初恋があって楽しかった。
    思いがけずイヤミスちっくなものもあったし。
    涙を流す絵の話が1番好きかな。
    あと、迷子も同じぐらい好き。
    どちらも、ほのぼのしていて、可愛くて、私の好みにぴったり。最後のあれには完全ノックダウンw
    アミの会、次のテーマはなんだろう。楽しみでならない。

  • 実業之日本社文庫2019年12月実業之日本社文庫刊。大崎梢:レモネード、永嶋恵美:アルテリーベ、新津きよみ:再燃、篠田真由美:触らないで、矢崎存美:最初で最後の初恋、光原百合:黄昏飛行 涙の理由、福田和代:カンジさん、柴田よしき:再会、松村比呂美:迷子、の9つの書き下ろしアンソロジー。いずれも一捻りある良質の短編ばかりで面白い。満足です。

  • アミの会の皆様の安定感。短くても味わい豊かな作品群です。

  • 初恋がテーマのアンソロジー。

    それぞれの作家さんの個性が出ていて、楽しく読めました。

    短編、アンソロジーは、通勤にはぴったりなので今週の通勤は退屈しなかったです。

  • 「アルテリーベ」よくやった!見方が変わればなんて言いようか…!こんな奴に食い潰されていいわけがない

    ◆「最初で最後の」おばあちゃんとのデート、素敵。千鶴子さんのエピソードも素敵!

    ◆「再会」「え?うわーやられた!」ってもう1回読むんじゃなくて「えーと?待って待ってこれは…?」てもう1回よまなきゃわかんない、のタイプはちょっと…

    ◆「迷子」ラスト、1番短いながらぐっと気持ちが詰まってて、可愛い初恋は…成就しないかもだけど、このまま上手くパパのライバルが成功するといいなと応援したくなる♪最高♪

  • 女性作家集団アミの会(仮)による書き下ろしアンソロジーの第8弾。今回はゲストの男性作家が入らない純正メンバー9人の競作だった。しかも初の文庫。
    今までも出版社がバラバラだから、本のサイズ、厚み、装丁など全く統一感が無かったが、何故ここで文庫? あとがきも無くて意味不明。読者は置いてきぼりかな?(^-^)
    内容的には不満無し。テーマが「初恋」だから今まで以上にミステリ度は低かったけど、大崎梢さん、松村比呂美さん、とても良かった。矢崎存美さんは毎回温かい話を創るなあ。読んで損は無いと思います。

  • 初恋、に関する短編集。

    初っ端から、あれ?? な話が。
    まさかの着地点に驚きです。
    さらなる、やられた感があるのが3話目。
    途中でうすうす気が付いてはきましたが
    これはこれで複雑な気分だろう、と。

    不思議な世界に迷いこんだ気がするのが8話目。
    ついに、現実に…なのですが、現れたから
    ああなるのか、想像が進むのか…。
    怖い話です。

  • アミの会(仮) のアンソロジー第七弾にして八冊目の本作は『初恋』をテーマにした9篇が収録。

    「レモネード・大崎 梢」「アルテリーベ・永嶋 恵美」「再燃・新津 きよみ」

    「触らないで・篠田 真由美」「最初で最後の初恋・矢崎 存美」「黄昏飛行涙の理由・光原 百合」

    「カンジさん・福田 和代」「再会・柴田 よしき」「迷子・松村 比呂美」

    甘くほろ苦い物からミステリー風味、ホラーテイストの物まで初恋と言っても多種多様な物語が紡がれていた。

    好みは大崎さん、永嶋さん、新津さん、松村さん。

    やはり初恋は一筋縄では行かない様だ。

全20件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

アミの会実力派女性作家集団。これまでの刊行作品は『アンソロジー 捨てる』『毒殺協奏曲』『アンソロジー 隠す』『迷 まよう』『惑 まどう』『怪を編む ショートショート・アンソロジー』『アンソロジー 嘘と約束』『アンソロジー 初恋』『11の秘密 ラスト・メッセージ』『おいしい旅 想い出編』『おいしい旅 初めて編』。執筆者は作品によって異なり、メンバー以外の作家がゲストとして参加することもある。本作にはゲストとして原田ひ香が参加している。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アミの会の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×