猫まくら 眠り医者ぐっすり庵 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 82
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408556314

作品紹介・あらすじ

江戸っ子だって
ぐっすり眠りたい!

心と体がほっこりする養生所、始めました!
(眠り猫もいるよ! )

明日のために眠りませう――
江戸っ子のお悩み承ります!

茶問屋の娘として育った藍は、両親を相次いで亡くし、不安で眠れぬ日々が続いていた。そこに帰ってきたのは、医学を学びに長崎へ行ったまま二年も家を空けていた兄の松次郎だった。兄に眠りの大切さを教えられた藍は、兄とともに眠り専門の養生所〈ぐっすり庵〉を開く。しかし、肝心の兄の生活には大きな問題が…。温かさと癒しあふれる時代小説。

細谷正充氏絶賛の人情時代小説!

とかくストレスの多い世の中だ。心に鬱屈があってなかなか眠れず、 疲れが取れないこともあるだろう。そんな人にこそ本書を薦めたい。 本書そのものが安眠枕だからだ。寝る前に読めば、 本を閉じた後、気持ちよく眠ることができるだろう。 ――細谷正充(文芸評論家)

感想・レビュー・書評

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  • 両親を亡くした茶問屋、千寿屋の娘、藍。
    長崎で蘭方医になるため出かけた兄を待つ日々。

    ある日、母を亡くしてからねむれなくなった藍の元に兄が帰ってくることから物語は始まる。

    睡眠と健康は深く結び付いているのだけど、中々、しっかり眠る事ができない人も多いですよね。

    その理由もそれぞれ。

    読んだ後にゴロリと横になって、眠くなるのも悪くないなぁと思わせてくれる一冊です(^^)

  • 茶問屋の娘の藍両親を相次いで亡くし、傷心で眠れぬ日々が続いていた。そんなとき蘭学を長崎で学んでいた兄の末次郎が帰ってきた。末次郎は眠り専門のぐっすり庵を開く。

    眠りに問題を抱えている人達のお話5選。どれもみんな心にどこか引っかかりがあり眠れない人ばかり。やはりメンタルが重要なんだなと感じた。

    兄の過去があんまり語られなかったのがきになるところ

  • 読みやすくて楽しめた

  • 眠れない人達が助けを乞う「ぐっすり庵」。
    本の表紙のイラストを見ているだけで日向のぬくもりを感じる。

  •  万病を治すたった一つの方法、それは眠ることに他ならない。全くその通りだと思います(^-^) 飛鳥山、滝野川の近くの西ヶ原村、茶問屋千寿園の娘、藍17歳が主人公。両脇を医者の兄、松次郎と眠りの達人、牡猫「ねう」が。泉ゆたか「猫まくら」、眠り医者ぐっすり庵シリーズ№1、2021.2発行、連作5話。楽しく読了。期待できるシリーズです。

  • 両親を亡くした茶園の娘、藍には長崎に蘭方医になる為勉強に行った兄松次郎がいた。ところがその兄が突然帰って来て、眠りを専門にした医院を開くという。その庵には様々な事情で眠れない人がやってきて…。
    もう少し兄妹らしい感じを描いて欲しかったかな。幼馴染でもいけそうな描きかただし、家族らしい雰囲気があまり見られない。もう一息深みというか突っ込んだ話にしてもいいのではと思うくらいあっさりとしている。それが著者の持ち味なのかも知れないけど。私には物足りないかな。

  • 眠りに関する医者なので、やってくる客の事情が様々なのが面白い。
    ただ兄が何をどうしたいのかとか、千寿園を放っておいていいのかとか、ぐっすり庵以外の部分が大雑把過ぎて気になる。

  • うん、眠るって大事。
    疲れていても眠れないってメンタルけずられちゃうし。
    両親をなくして親戚は信用できないなんて藍が眠れなくなるのも無理はない。
    兄の松次郎が帰ってきてよかった。
    なんともつかみ所のない男だけど、ある意味有能?
    「ぐっすり庵」を訪れるお客は思いがけないやり方で救われていく。
    須賀の登場にどうなることかと思ったけど、一安心。
    これ、この後も読みたいのでシリーズ化してほしい。

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著者プロフィール

小説家

「2023年 『幽霊長屋、お貸しします(一)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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