北町奉行所前腰掛け茶屋 片時雨 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408556871

作品紹介・あらすじ

茶屋の裁きは名物餅より甘くない!?



元奉行所与力の店には今日も事件が―?



たちまち大反響、

新捕物帳シリーズ第2弾!



名物甘味に名裁き――

茶屋に事件の香り立つ?


かつて北町奉行所与力を務めていた奉行所前腰掛茶屋の老主人弥(や)兵(へ)衛(え)。

新しい甘味の創作に余念がなかったが、

浅草で医者をめぐる騒動が起きていると客の噂話を耳にする。

貧乏人から薬代を強引に取り立てる医者町仲間と呼ばれる集まりがあるらしい。

彼らの真の狙いとは?

茶屋の常連客の啓太郎と半次、そして看板娘の加代も探索に手を挙げるが……。

感想・レビュー・書評

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  • 一刀流の遣い手で、北町奉行所前の腰掛茶屋の主である松浦弥兵衛の活躍の物語です。

    江戸は浅草阿部川町の医者・弦斎は、真木道場の破落戸浪人を使って町内で安い治療代で診ている医師たちを痛めつけ阿部川町から追い出して、高い治療代をとって儲けようと医師仲間を作る。貧乏人が困るのを見かねた元例繰方与力であった弥兵衛は、弦斎たちを息子の北町奉行所非常掛り与力・松浦紀一郎に捕まえさせる。

    【読後】
    展開が早く、分かりやすく、面白いです。弥兵衛の剣が冴え渡ります。久しぶりに時代小説を読むと楽しくどんどんページを捲る手が止まりません。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    片時雨 北町奉行所前腰掛け茶屋シリーズ2作目《文庫本》
    2021.08発行。字の大きさは…小(字の大きさは中だが、字が薄いので小)。
    2023.01.26読了。★★★☆☆
    図書館から借りてくる2023.01.24
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    《北町奉行所前腰掛け茶屋シリーズ一覧》
    05.迷い恋
    04.夕影草
    03.朝月夜
    02.片時雨         2023.01.26読了
    01.北町奉行所前腰掛け茶屋 2022.12.18読了

    「参考」
    ※参考は、私のメモ書きです。本の感想ではありません。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    「物語の人物設定」
    松浦弥兵衛、啓太郎、半次、お加代、松浦紀一郎。
    「松浦弥兵衛」は、一刀流の遣い手で、奉行所時代は、御仕置にかかわる刑法例規取調、書籍編集を掌る役向きである北町奉行所の例繰方与力であったが、奉行所を辞めてから奉行所前の腰掛茶屋の主となり、奉行所時代には出来なかった事件の探索を始めた。
    その探索には、茶屋の看板娘のお加代を目当てに通って来ていた、遊び人で無外流免許皆伝の腕お持つ「啓太郎」と、諏訪主殿頭さま支配の定火消の「半次」が、弥兵衛を手伝いだした。そして「お加代」は、吹針が得意である。弥兵衛は、探索にあたるときは仕込み杖をもって行く。
    一刀流の免許皆伝である弥兵衛の息子「松浦紀一郎」は、市中の治安を管轄するために昼夜の町廻り、火事場への駆け付けなどを任務とする北町奉行所非常掛り与力です。
    ←第一話感想より抜粋。

  •  吉田雄亮「片時雨」、北町奉行所前 腰掛け茶屋シリーズ№2、2021.8発行。元北町奉行所与力の松浦弥兵衛は50半ば過ぎ、息子の紀一郎に与力職を継がせ、腰掛け茶屋を営む。悠々自適と思いきや、元与力の経験を生かして諸問題の解決に。

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著者プロフィール

1946年佐賀県生まれ。雑誌編集者を経てフリーライターに。ノンフィクション、コミック原作、実録小説を手がけ、映画化、テレビ化作品も多数。2002年「裏火盗罪科帖」シリーズで時代小説作家デビュー。著書に「投込寺闇供養」「深川鞘番所」「朱引き黒引き双つ江戸」「千住宿情け橋」「留守居役日々暦」「渡り辻番人情帖」「新・深川鞘番所」「俠盗組鬼退治」「草同心江戸鏡」シリーズなどがある。

「2022年 『北町奉行所前腰掛け茶屋 迷い恋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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