- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408557137
作品紹介・あらすじ
舞台裏で渦巻く愛憎と野望。レジェンドの傑作、初文庫化!
島崎藤村の名作小説『夜明け前』が企業メセナ公演として舞台化された。
ところが千秋楽のクライマックスで主演・浜島香苗が服毒死。
警察は自殺と断定、捜査を打ち切ってしまう。
他殺の疑いを拭い去れず、弟の祐介は9年後、姉と同じ劇団に入団。
事件当時メセナを担当した宇佐美の娘・笛子の協力を得て、
かつての関係者を訪ねるが、またも悲劇が……。
初文庫化を記念し「文庫版のあとがき」を特別掲載!
感想・レビュー・書評
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男女周りの雑音が多い。恵理かわいそう…。
真相は結構楽しめたけど、意外とあっさり片付くのが不満と言えば不満。 -
千秋楽の舞台のクライマックス直前で主演女優が服毒死。
警察は自殺と断定し捜査を打ち切る。
自殺とは信じられない弟が9年後に姉と同じ劇団に入り真相を探ろうとしたところ、さらなる悲劇が。
過ちを犯すほうが悪いとはいえ思い込みと行動力が怖すぎる。
一言確認してくれれば、と思うけど、その一言で関係が壊れてしまうって思うものなのかな。
ただただイオが可哀想 -
演劇界の裏側や、藤村の謎、最近は珍しくなったスーパーマンな主人公や、これは今風のヒロインと、色々盛りだくさんだけれども、本質は端正なフーダニット。犯人の名にそこまでの意外感はないが、何故、その人物が犯人なのかの論証は実に楽しい。でも、その後の幕切れはなあ。