サルトル全集 第13巻 改訂版

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  • Amazon.co.jp ・本 (139ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784409010136

感想・レビュー・書評

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  • 実存主義についてのサルトルの著書であり誰でも進める本である。講演を記載したものであると書かれているが、それほど優しくはないが、わからなくもない、というものである。これを学部学生に薦めるかどうかは迷う。

  • (2015.12.01読了)(2015.10.23購入)(1990.07.31改訂重版)
    【ノーベル文学賞】1964年・辞退
    副題「実存主義はヒューマニズムである」
    Eテレの「100分de名著」に取り上げられたので、購入し読んでみました。
    使用されている言葉が、投企、とかアンガジェとかなじみのないもので説明されるので、どうもピンときませんでした。
    人間は、こうあるべきとか、このようなものである、ということはあらかじめ決まっているわけではなく、各人が自由に選んで決めなければならない。
    選んで決めたとしても、相手のあるものに関しては、思うとおりに行くとは限らない。
    自由に選んで決めることは、苦しいものもあり、楽しいものもある。
    自分で選んで、決めることは、孤独な作業である。

    【目次】
    実存主義はヒューマニズムである
    討論
    訳注
    あとがき
    索引

    ●実存主義(9頁)
    われわれが意味する実存主義とは、人間生活を万能にする教えであり、また一面、あらゆる真理、あらゆる行動は、人間的環境と人間的主体性をうちに含むと宣言する教えだということである。
    ●人間(17頁)
    実存主義の考える人間が定義不可能であるのは、人間は最初は何物でもないからである。人間は後になって初めて人間になるのであり、人間は自ら作ったところのものになるのである。このように、人間の本性は存在しない。
    ●投企(18頁)
    人間は何よりも先に、みずからかくあろうと投企したところのものになるのである。
    ●自由の刑(29頁)
    われわれは、われわれの背後にもまた前方にも、明白な価値の領域に、正当化のための理由も逃げ口上も持ってはいないのである。われわれは逃げ口上もなく孤独である。そのことを私は、人間は自由の刑に処せられていると表現したい。

    ☆関連図書(既読)
    「水いらず」サルトル著・伊吹武彦訳、新潮文庫、1971.01.25
    「悪魔と神」サルトル著・生島遼一訳、新潮文庫、1971.12.25
    「実存主義」松浪信三郎著、岩波新書、1962.06.23
    (2015年12月3日・記)
    (「MARC」データベースより)amazon
    実存主義への非難に応えた講演と、これに関する討論からなる本書は、実存主義の本質を伝え、その思想がヒューマニズムに直結することを明快に説く。

  • 処世術だと、私は思っています。
    ヘーゲルの弁証法自体、処世術。その派生の実存主義は完全なる処世術。

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