親密なる帝国: 朝鮮と日本の協力、そして植民地近代性(コロニアル・モダニティ)

  • 人文書院
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 19
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784409041192

作品紹介・あらすじ

日本と朝鮮、戦時下における文化「協力」

〈内鮮一体〉の掛け声のもと一度は手を取り合いながら、戦後には否認された数々の経験と記憶。忘れ去られたその歴史を掘り起こし、「協力vs抵抗」では捉えきれない朝鮮人作家たちの微細な情動に目を凝らす。日本と朝鮮半島に共有された植民地近代という複雑な体験がもたらす難問に挑み、ポストコロニアル研究に新たな光を当てる画期作。

「本書で論じられるのは、「韓国(朝鮮)と日本の近代史において親しく分有され、しかし否認されてきた植民地的過去と、アジア・太平洋地域において争われているその遺産の広範な意味」である。植民地末期に活躍した金史良(キムサリャン)、張赫宙(チャンヒョクチュ)、姜敬愛(カンギョンエ)ら植民地朝鮮出身作家とその作品は、日本帝国の崩壊後、日本では忘却もしくは周縁化され、韓国と北朝鮮では対日協力と抵抗の二分法的論理に基づいて分類・評価されてきた。クォンは、これらの作品が――植民地期からポストコロニアル期にかけて――生産/翻訳/消費されるプロセスを徹底して追跡することによって、記憶の抹消や固定的な二分法を乗り越え、コロニアルな近代経験が孕む難問(コナンドラム)を明るみに出していく。」(訳者あとがきより)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 東2法経図・6F開架:929.1A/Ku99s//K

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

ナヨン・エィミー・クォン
デューク大学アジア中東研究学部准教授、同大アジア系アメリカ人とディアスポラ研究プログラムディレクター。主な業績に”Transcolonial Film Coproductions in the Japanese Empire: Antinomies in the Colonial Archive” Cross Currents: East Asian History Culture Review (2012、タカシ・フジタニとの共編)、Theorizing Colonial Cinema: Reframing Production, Circulation, and Consumption of Film in Asia, (Indiana University Press, 2022、小田桐拓志、白文任との共編)など。

「2022年 『親密なる帝国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×