- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784409160589
作品紹介・あらすじ
京都嵯峨野に住み、草木の精を糸に染め、自然のたたずまいを織に写し、この世のものとも思えない作品を生み出している染織家のエッセイ集。語りかける花の声をきき、その色をいただく、敬虔で清雅な生き方、美しい色に生命をかける情熱と強靱な心意気。
感想・レビュー・書評
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美しい文章だと思った
ただ私の知識不足で
それを深く味わう事が
出来なかった
伏見屋書店でジャケ買い詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ゆったりとした時間の流れをまとう1冊
わたしにとって宝物の1冊となりそうです。 -
染め織りの専門の方でいらっしゃいますが
多くの事がさりげなく語られていて
こんなこともご存知なのか!と感心することしきりでした
自分も少ない知識を掘り起こすようにしてついていく
分からないことも沢山ありましたが
理解して読み進めていくのはとても楽しい作業でした
●色をまとうことは、現在ではファッション
前の時代では、草木の霊能をまとう=生きること
●つぼみをつけて生まれ変わって
布へ命が受け継がれていく
●松園のこと●木の話●うりずん→潤い初め●アルヴォ・ペルト「ヨハネ受難曲」●貴婦人と一角獣●群馬の中学校に染めに行く -
この本にであったあと、滋賀県立美術館で作品を拝見したことがある。その仕事に対する厳しさと謙虚さ、あふれる情熱、色彩そのものとその構成の美しさにただ圧倒され、去り難かった。この本を書かれた後ご苦労されたようだが、一つの頂点を極めた人の言葉は、一つ一つが今も私の進む道を照らしてくれている。
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日本エッセイスト・クラブ賞受賞作品。
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染色家で人間国宝の方が書かれたエッセイ。
染色に使う植物やそれによって織られる布などを機軸に、自然や人の営みが目に見えるように女性の目線で美しく描かれています。
とにかく星5つでは足りないほど綺麗な文章です。