子どもの「頭のよさ」を引き出す フィンランド式教育法

著者 :
  • 青春出版社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413036825

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  • ■概要
    フィンランド教育を長年に渡って研究し、御三家中学校に驚異の
    合格率誇る学習塾を主宰していた著者が、そのエッセンスと
    具体的な指導法を解説している。

    ■仕事に活かせる点
    国語力(日本語)の大切さを改めて実感した。
    全ての基本になる国語力の教育は、家庭でも学校でも不可欠。
    日本語研修の強化、若年層への提供等、できることがないか考えたい。

    (山)

  • フィンランドでは、塾や家庭教師がいないといいます。(ホント?)
    この本に書かれているような、家庭でうまく学習するしくみが、
    ズーニアスの原点であり、最終目標でもあります。

  • OECDの調査でトップクラスとなった
    フィンランドの教育方法について
    “詳細に”まとめられた一冊。
    現地を視察したのか、本や資料を基にしたのか、
    筆者の情報源が不明なのだが、
    この本で書かれた内容がそれなりに理解すれば、
    現在の学力問題にどう取り組めばいいかがよく分かると思う。
    併せて、この書では
    日本とフィンランドの隠れた(?)共通点が書かれており、
    フィンランドの文化そのものを知るのにも役立つ。


    この本での筆者の主張をコンパクトにまとめると、
    「日本の教育問題(特に学力問題)の改善のためには
     家庭教育と国語力の育成が大切」ということになろう。
    家庭教育については他の本でもしばしば述べられているが、
    国語力については案外他の本では述べられないため、
    印象的であった。

    確かに、OECDの調査で最も深刻な結果が出ているのが
    国語力とかかわりの深い「読解力」にもかかわらず、
    日本の教育議論では数学・理科ほどには問題視されていない。
    筆者の専門が国語教育だから、というのもあるだろうが、
    日本の学力問題を考える上で「国語力」の重要性を説く
    この本の主張には、すごく納得させられた。
    もちろん、家庭教育についても考えさせられる点は多く、
    子供に学力をつけるために「しつけ」が必要という
    主張にも同意できた。


    なお、
    この書は主として家庭教育の視点で書かれているため、
    教育関係者がこの本を読む場合は、内容の吟味が必要だろう。
    また、本書では明記されていないが、
    現在の日本の学校で行われている国語の授業は
    「読解力の育成」より「情操教育」に力を入れる節があるため、
    この本を読んで安易に
    「国語の授業を増やすべき」と誤解しないように。

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著者プロフィール

1961年2月16日、小林亜星の次男として東京都杉並区に生まれる。
トップレベルの進学教室にて、御三家志望生徒の国語指導に長年携わり、奇跡の合格率を誇ってきた。「国語の神様」の異名を持つ。
現在、国語に関する教材・著作物の制作と講演を中心に精力的に活動している。
八ヶ岳国語研究所を主宰。
著書に『本当は怖ろしい漢字』(小社刊)がある。

「2008年 『富士山99の謎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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