日本人の禁忌―忌み言葉、鬼門、縁起かつぎ…人は何を恐れたのか (プレイブックス・インテリジェンス) (PLAY BOOKS INTELLIGENCE 79)

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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413040792

作品紹介・あらすじ

見てはいけない、入ってはいけない、触れてはいけない。先人から受け継がれた、「心のしきたり」に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 日本語の「禁忌」は、「タブー」と同義語である。ポリネシア語を語源とし、「巻き貝を吹く」あるいは「太鼓を叩く」の意味であるという。部族の長が守るべき事や禁止事項を部族内に伝達する際に、巻き貝を吹いたり、太鼓を叩いたりすることから、この言葉が生まれたとされる。本書は古来より社会生活の中で根を張って、縁起担ぎとされているもの、忌み嫌って敬遠するものなど様々な「タブー」を通して、日本人の側面を知ることができる。

  • ならべただけ

  • なぜ人はタブーを忌み嫌うのか。各禁忌について理由と共に記した一冊。雑学は増える。

  • 面白かったですー。
    古いしきたりは、現代では迷信だと思われがちですが、先人の教えがこめられているんですね。
    昔の日本人は日常の中で神を意識して生きていたんだなーと思いました。宗教という括りじゃなくて自然に、普段の生活の中で。
    あと、墓場で転ぶのは本当にタブーみたいですね!! 気をつけなきゃ!

  • 日本人が生活の中で守っている禁止事項について、歴史的背景と共に民俗学的に解説された本。
    掲載事項はどれも、日本人なら誰もが知っているようなタブーばかりです。

    まず、日本の大いなるタブーとは、「見る」ということだと著者は説きます。
    確かに、「見てはならない」と見ることを禁じる話は、「鶴女房」「イザナギ・イザナミ」「浦島太郎」天皇の大嘗祭、丑の刻参りなど、枚挙にいとまがありません。
    「秘仏の御開帳」もそこに含まれるそうです。
    つまりは、視線を遮断することで、霊的エネルギーや呪術的なパワーをとりこむという古来からの考え方がなすタブーとなっているそうです。

    家康の孫の千姫は、再婚するために亡き秀頼と離縁する必要があったため、縁切り寺の満徳寺(群馬県)に入ったとも知りました。
    実際には乳母が身代りとして入ったそうで、(身代りもありなんだ)と新鮮な驚きでした。

    また、アングロサクソン系は見ることを避ける文化、ラテン系、アラブ系は見ることを重視する文化だとも書かれていました。
    興味深い指摘です。これから注意して比較してみたいと思います。

    また、平将門の梟首(さらし首)は、文献上初めて出てくるものだそうです。

    「雛人形を3月3日を過ぎたら飾っていてはいけない」と言われるのは、現代では「婚期が遅れるから」とされますが、もともと少女の厄や穢れを移して流し去る流し雛だったため、お祓いの人形を長く手元に留め置いてはいけない、という意味があるそうです。

    「鬼門」や「女人禁制」といった古来のものから「恋人同士で井の頭公園に行ってはいけない」という都市伝説のようなものまで幅広く取り上げられており、興味が切れることはありませんでした。

  • ウ〜ン、何かパッとしないな〜。読後の爽快感は無いな

  • [ 内容 ]
    見てはいけない、入ってはいけない、触れてはいけない。
    先人から受け継がれた、「心のしきたり」に迫る。

    [ 目次 ]
    第1章 なぜ「してはいけない」のか(最初の禁忌破り 根源の禁忌、性 ほか)
    第2章 日本史のなかの禁忌を読み解く(禁忌という言葉の歴史 古代の禁忌 ほか)
    第3章 「見るな」「覗くな」の伝承(「見る」という意味 神話のなかの「見るな」 ほか)
    第4章 暮らしに息づく日本人の禁忌(衣食住と禁忌 仕事と禁忌 ほか)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 日本人のタブーについて、タブーそのものの発生から日本史の中でのタブー、今も脈々と受け継がれるタブーから考察する。

  • 「六曜」
     先勝(旧暦正月、7月の1日)
     友引(2,8)・先負(3,9)
     仏滅(4,10)・大安(5,11)
     赤口(6,12)

  • 雑学。最近だとへーというものがほとんどかな。
    期待はずれ。。。あんまり深くもなく、民俗学的側面もすくない。

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著者プロフィール

写真提供:高氏貴博(大人気ブログ「毎日パンダ」)

「2019年 『ありがとうシャンシャン ポストカードブック【スマイルセレクション】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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