ウソつきな生き物 (PLAY BOOKS INTELLIGENCE 123)

  • 青春出版社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413041232

作品紹介・あらすじ

頭がお尻で、お尻が頭?メスバチを装う花の秘密とは?昆虫、鳥、魚など自然界の様々な擬態を解説。

感想・レビュー・書評

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  • 擬態に関する本。擬態にも隠蔽擬態(ショウリョウバッタなど)と攻撃擬態(ハナカマキリなど)の二通りあることがまず述べられている。しかし、読んでいて二つを明確に分かることは難しいと思った。 その後は各生き物について、どのような擬態をしているかを書いてある。どの擬態でも思うが、気の遠くなる長い時間をかけてその能力を獲得したと思うとロマンを感じる。

  • (2008.03.25読了)
    「へんないきもの」早川いくを著、を読んで、この本を思い出しました。「へんないきもの」より前に買って、すぐ読むつもりだったのですが、いつの間にか積読の山の中に埋もれて、忘れていました。今回思い出したついでに読んでしまうことにしました。

    この本は、いろんな生き物の擬態について述べている本です。4ページに1ページの割りで、生き物の絵が入っています。
    擬態により、「天敵から身を守る」「捕食活動を有利にする」「種内の繁殖に利用する」と様々な形があります。
    擬態を大きく分けると、「隠れるための擬態」(隠蔽型擬態)と「目立つための擬態」(標識型擬態)になります。

    ●ナゲナワグモ(72頁)
    ナゲナワグモは、獲物を捕らえるとき、風上から近寄る。このクモは、ガの持つフェロモンを擬態し、ガを引き付ける。
    ●ハナバチラン(78頁)
    ハナバチランの花は、ハチやアブによく似ている。茎に虫が止まっているように見える花の形をしている。ハナバチランの花は、マルハナバチなどのメスに擬態しているのである。
    ハナバチランは、ハチに花粉を媒介してもらうのだ。
    念の入ったことに、この花はメスバチが出す性的誘引物質(フェロモン)の匂いまでまねている。(ハチは、フェロモンの匂いで引き寄せられてくるので、花の形よりは、たぶんフェロモンのほうが重要だと思われる。)
    ●発情期(83頁)
    発情期がある理由としては、一時期にたくさん産むことで天敵に襲われる率を下げるため、といわれている。生き残る個体を増やすため、期間を決めていっせいに生むようになったらしい。
    ●カクレウオ(116頁)
    カクレウオは、ナマコの腸の中に住んでいる。ナマコの体内に侵入するときは、まずナマコの肛門を探し、次に尾を丸く曲げ、肛門に挿入する。様子を伺って、大丈夫だと分かったら、体をまっすぐにして後ろ向きに入ってゆくのだ。
    カクレウオは、ナマコの糞を餌にしているので食料にも困らない。さらには、カクレウオの肛門は口の下にあり、外に出なくても用が足せるようになっている。
    (擬態というテーマからは外れていそうですが。)
    ●ミミックオクトパス(148頁)
    擬態するタコです。8本の脚を4本ずつ束ねて広げ、1本に見せてウミヘビの擬態、8本の脚を地面に立ててカニ、脚をたたんでこけしのようにちょこんと海底に立ってイソギンチャク、薄く平らになってヒラメ、・・・。
    ●他の鳥の鳴き声をまねる鳥(170頁)
    テレビでも放映していましたが、他の鳥の鳴き声を次々に真似る鳥がいます。
    中には、カメラのシャッター音をまねるのがいました。

    著者 来栖 美憂(くるす みゆう)
    群馬県生まれ
    フリーライター、エディター
    (2008年3月27日・記)

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著者プロフィール

實吉達郎(さねよし・たつお)
1929年生まれ。動物研究家、作家。東京農業大学を卒業後、宮内庁下総御料牧場(三里塚御料牧場)、野毛山動物園に勤務。1955年よりブラジルへ渡航。現地で移民生活を送りながら動物の研究に明け暮れる。帰国後は動物研究の第一人者として、執筆活動の傍らテレビ番組など数多くのメディアに出演。未確認生物「UMA」の命名者としても知られる。おもな著書は「日本人と動物の歴史」(カンゼン)、監修書は「動物アスリート決定戦」(新星出版社)、「動物最強王図鑑」「絶滅動物最強王図鑑」「恐竜最強王図鑑」(Gakken)など。

「2022年 『激震バトル! 外来 vs 在来 最強生物決定戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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