図説 あらすじでわかる!日本の仏 (青春新書インテリジェンス) (青春新書INTELLIGENCE 244)
- 青春出版社 (2009年8月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413042444
感想・レビュー・書評
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仏様ってそもそも擬人化の極致だなあ。盧遮那仏って「仏の教え、永遠の真理」の擬人(仏)化らしいよ?
如来、菩薩、明王まではなんとなく存在の根拠はわかってたけど(孔雀王レベルで)、閻魔様や七福神や権現、羅漢は仏教なのどうなの?というのがごく簡単にだけどわかってよかった。
バラモン教・ヒンドゥー教のインド発祥の仏様もいれば、インド発祥であるものの、中国で道教の影響強く受けて別物になり、さらに日本列島で土着の民間信仰や修験道や記紀の神様と習合しちゃってますます別物になり、という。
時代によっても「こういう菩薩も必要だよね!」と増えていったり。
祇園祭りはもともと渡来系の人の信仰してた神様がもとらしいし、純粋な日本文化などというものはないよね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
仏教といっても幅が広すぎてどこから入ればいいのか…タイトルのとおり"あらすじでわかる"がこの一冊なのである本文から紹介。千手観音を。えっ?なぜ千手観音?それはちょうど友達が千手観音が好きで調べたら興味深いことが書いてあったので載せてみた。
千手観音-
千の慈眼で衆生を見つめ千の慈手で衆生を救う
人々を救済するため千手千眼の姿に変化観音のひとつである〈千手観音〉は千手千眼(せんじゅせんげん)観音とか千手千臂(せんじゅせんび)観音、大悲観音などともよばれる。サンスクリット語ではサハラブジャ・アバローキテシュバラといい、「サハラブジャ」は「千の手」を意味する。
その名の通り千本のてをもち、手のひらのひとつひとつに目があって、数珠(じゅず)、宝珠、宝鏡、金剛杵(こんごうしょ)羂索(けんじゃく)宝弓、宝検などをもつ。
〈千〉は無数を意味し、観音の慈悲の力を最大限強調したものだ。一切衆生を利益し安楽ならしめるため、身に千手千眼を生じさせよ、と願ってこのような姿になったという。
大阪・葛井寺(ふじいでら)の千手観音像などは、実際に千本の手をもつ〈真数(しんすう)千手〉の貴重な千手観音だが多くの千手観音像は四十二本の大型の手だけをつくり、ほかの手は省略されている。 -
この本、かなり面白い。
「へぇ~、そうだったんだ」のオンパレード。
京都に行く前に読んでいたら、充実した休日が送れたかもしれない。
内容はずばり、仏の由来と分類。
これを読んだおかげで、今朝の新聞に載っていた仏が、「あ~これ弥勒菩薩だ。」と判断できるようになりました。
それにしても、仏の種類多すぎです。