子どものうつと発達障害 (青春新書インテリジェンス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413043342

作品紹介・あらすじ

幼児期のツケは、思春期以降に訪れるのです。よく「うちの子は小さいころからいい子だった」「子どものころから甘えることがなくて、手のかからない子だった」と言う親がいます。実は、これが一番心配です。親がつらそうな顔をしていると子どもは甘えなくなるものです。思春期・青年期になって問題を起こした子どもに対する評判は、とてもよいことが多いのです-自らも発達障害を克服してきた経験を持ち、地元福島で被災児童も多く診てきた著者が、いまどきの子どもの心の異変から対応法までを、わかりやすく解説した一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 子どものうつや発達障害について親に向けてのメッセージが詰まった本。

    とても読みやすく書いてあり、たぶん親向けの本だと思うのだが、専門用語がたくさん出てくるわりに解説が少ない(その分読みやすい)ので、それなりに勉強している人じゃないと変に理解しちゃうかも知れないと思った。

    早期発見が大切。
    発達障害が伴っているとしても、子どもの心の病は早く発見すればすぐ治るものが多い。勝手に自己判断せず、小児科や内科で異常なしと言われても体調が悪そうなら専門病院で診察してもらおう。
    といった内容。

    子を持つ親としてはドキっとさせられることが多々あり。
    やっぱり、心療内科に子どもを連れて行くのには抵抗がある。
    でも、そこで連れて行かなかったら余計に子どもを苦しませる結果になってしまう。

    「幼児期のツケは思春期ごろになって現れる。」と著者は繰り返し述べている。
    ひきこもり、家庭内暴力、非行などなど・・・。
    幼児期の親子関係が大切なのだ。べったりしすぎず、愛情を注ぐ。

    なかなか難しいけど、基本は夫婦仲良く!子どもが安心できる家庭を築いていくことだと思う。
    旦那にも読んでもらいたい1冊だけど、たぶん読まないだろうなー。

  • 本書はうつや発達障害、不登校など、現代の子供が陥りやすい心の問題について、その真の原因と対応を解説する。心のトラウマを抱えている可能性。幼少期のツケは思春期・青年期に回ってくる。大人の勝手な思い込みで取り返しがつかない事態になる前に、こどものサインに気付くことが重要。そのポイントを具体的に例示。障害の有無に拘わらず、子供と真正面から本気で向かい合うとはどういうことかを深く考えさせられる。家族内でも確認しておきたいことばかり。

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著者プロフィール

1973年、福島県立医科大学卒業、神経精神科入局。79年、医学博士。84〜85年、アメリカ・エール大学児童精神科留学。93年よりロマリンダクリニック心療内科勤務。2001年、福島県立医科大学神経精神科助教授。03年、福島学院短期大学福祉学部教授。06年、福島学院大学大学院附属心理臨床相談センター所長。1990年に大腸ガンを発症し、切除手術を受けるが、7ヵ月後に再発(肝転移)。ガンの食事療法「ゲルソン療法」を簡略化した「星野式ゲルソン療法」を考案・実践し、克服した経験を持つ。また、自らが発達障害の一つであるADHD(注意欠陥・多動性障害)であることを公表している。

「2017年 『ガンを食事で治す星野式ゲルソン療法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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